貴金属の下落は2峰性?

貴金属の下落は2峰性?
現在、ユーロの信用不安(イタリア国債利回りが7%を超えて上昇)に伴いEUR/JPYが急落し、損失補てんに金が売られ金価格は下落しています。一方、ユーロの信用不安により、決算に必要な米ドルは買われているため、USD/JPYなどは底堅い動きとなっています。
さて、今後ユーロの信用不安が回復するにはまだ時間がかかりそうなので、これに伴い貴金属価格も下落していくと思います。そして、その次に待ち構えるのが本命の米国金融不安だとすると、金価格は今回のユーロ危機で下落し、その後の米国金融不安で大底を形成するという二段階の大きな下落になると予想しています。(以前にも同じような内容を記事にしていますが、再度書いておきます。)
今回の貴金属価格の下落は、一段階目の下落の途中ではないかと思っています。米国発の金融危機は底打ちした?…と考える意見も多いようですが、それは表面上の話で、ユーロ危機の次は米国金融危機が再燃するとおいらは予想しています。
具体的に米国金融危機が表面化すれば、金価格もプラチナ価格も店頭小売価格で3000円前後まで下落してもおかしくはありません。ここら辺までの下げは想定しておきたいところです。なぜなら、金先物などでレバレッジをかけて売り浴びせてくるなど、下落を助長する動きがあるかもしれないからです。また、今まで金価格暴落時には中国やインドが買い支えてきましたが、新興国の景気が減速してくる可能性があることです。特に中国の住宅バブルの崩壊などは、いつ起こってもおかしくありません。
現在の貴金属は下落の途中と考えるべきで、これはユーロ危機、米国金融危機が大底を見るまで続く可能性があります。
しかし、米国の金融不安が表面化してしまえば、貴金属価格はどこかで上昇に転じると予想しています。最後はペーパー(デジタル)マネーの信用不安につながり、貴金属は大きく上昇すると思いますので、今回の暴落で貴金属を買い増すつもりです。
とりあえずもう少し下落すれば、まずプラチナを少し買ってみようと思っています。所詮、どこが底になるかが分からないので、少しずつ買い増していく事にします。
ちなみに、資産防衛として貴金属を保有している場合は、慌てて売る必要はないと思います。最後には、貴金属の価格は上昇していくと思います。貴金属が本格的に長期下落に転じるのは、世界主要国の財政赤字が解消され、且つ国家規模に相応な(適切な)通貨供給量になった時です。…そんな日が来るのは夢のまた夢?
今日の相場
USD/JPY 77.81
EUR/JPY 101.41
金(国内小売)  4248円/g
白金(国内小売) 3841円/g
貴金属の下落が急で大きかったため、来週あたりは一服感からの戻しで多少上昇するでしょうが、年末にかけての資金還流の動き(リスク回避)に伴い下落していくと予想しています。
来年は、米国金融危機が再燃する恐れが高いため、更なる一段安を想定しておく必要があります。とりあえず、貴金属地金の買い増しは慌てずにのんびり行っていけば良いと思っています。一方、先物などで大きくポジションを保有している場合は、下落を想定したポジションに見直す必要があるでしょう。
EUR/JPYは依然下値を試す展開、USD/JPYはレパトリにより底堅いが揉み合いからほんの少しずつ円高方向を予想しています。
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