銀地金購入について(改訂)

銀地金購入について(改訂)

ここ最近は銀価格が下落しており、銀地金の購入を検討している人も多いと思いますので、その売買について多少書いておきます。

まず、購入するお店ですが、石福金属興業 (http://www.ishifuku.co.jp/index.html)や徳力本店(http://www.tokuriki-kanda.co.jp/)などがあります。徳力本店は30kgの販売はしていないようです。田中貴金属は現在買い取りしかしていないようです。銀の積立などの商品が有るのですが、現受けできるかなどの詳細は現在問い合わせ中です。

次に売買スプレッドですが、現在4円10銭程度で何処の会社もあまり変わらないようです。スプレッドとは買値と売値の差額で、買うときは70円/gなら売るときは65円90銭/gということになります。例えば銀価格70円/g で30kgの銀地金を購入すれば買値は2,100,000円で、銀価格変動が無い場合の売値は1,977,000円ということになります。すなわち買った時点で123,000円(5.86%)の損失を抱えているということです。

では、地金の種類とバーチャージ(地金売買手数料みたいなもの)について説明します。
地金の種類(重さ)とバーチャージは石福金属興業では、
30kgで0円
10kgで21,600円
1kg で8,640円
500gで4,320円
300gで3,240円
となっています。これは、買うときにも売るときにもかかる手数料ですので、往復では倍と考えて下さい。例えば30kg分の地金を買うとした場合のバーチャージはそれぞれ、
30kgなら1本なので0円
10kgなら3本なので64,800円(往復129,600円)
1kgなら30本なので259,200円(往復518,400円)
500gなら60本なので259,200円(往復518,400円)
300gなら100本なので324,000円(往復648,000円)
となります。

スプレッドとバーチャージを加味した売買例を示します。
銀価格70円/g で30kgの銀地金を30kgバーで購入する時は、買値2,100,000円で、売値は1,977,000円となります。この場合の手数料はスプレッド123,000円(5.86%)となります。
同じく銀価格70円/g で30kgの銀地金を10kgバーで3本購入する時は、買値2,100,000円に64,600円のバーチャージがかかり2,164,600円となり、売る時は1,977,000円からバーチャージ手数料を差し引いた1,912,400円となります。この場合の手数料はスプレッドとバーチャージ合わせて252,200円(11.65%)にもなります。

すなわち銀地金30kgバーを購入すれば購入金額の約6%の手数料がかかり、10kgバーを購入すると約12%の手数料がかかるという事です。これは銀価格がそれぞれ6%、12%上昇して初めてプラスマイナスゼロということで、利益が出るのはこれ以上相場が上昇した時となります。ちなみに1kgバーでは約25%の手数料となります。


送料は30kgで3000円(関東圏)程度です。また、購入する時は郵送してくれますが、売却は店舗に持参しなくてはなりません。以上は石福金属興業の取引例です。他の販売店ではバーチャージの値段が違いますのでホームページ等で調べて下さい。


…という事で、銀地金の売買は金地金と違い手数料が破格に高くなるという事です。それでも銀地金に何らかの魅力があれば買いということになります。
日本を始め世界的に金融緩和が行われ、通貨の番人たる中央銀行まで国債を引き受けたりしています。今は、デフレ圧力と相殺して極端なインフレなどは起きていませんが、食品やエネルギーなどの価格が徐々に上昇しています。現在供給しているお金は銀行などに溜まっていて、会社の融資にはあまり向けられてはおらず、株などの投機市場にお金が流入している感じがします。今後、貨幣価値の希釈が進み、投機マネーがコモディティーに流れた時に大きくインフレ、…というよりスタグフレーションになるかもしれません。
おいらは今後のインフレヘッジ、貨幣価値の暴落を想定した資産保全として銀地金の保有が有効と考えています。まだ下落余地があると思っているのですが、下がればナンピンというスタンスで行こうと思っています。


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