500円玉、約5800枚盗まれる!

500円玉、約5800枚盗まれる!
スポーツ報知によると、高知県四万十市で知人の家から500円玉5800枚(40.6Kg)、約290万円盗んだ男が逮捕されたようです。容疑者が宇和島の銀行で500円硬貨1000枚分を1万円札に両替したことで足取りが判明したようですが…。
ここまでは、良くある窃盗事件ということで記事にするほどではないのですが、被害者の家主が多額の500円玉貯金をしていたということは、少し興味深い点があります。
報道によると被害者の家主は、500円玉貯金を670万円分していたとのことですから、500円玉13400枚を自宅に保管していたことになります。家主の主張はあくまで貯金ということらしいので、そこは否定するつもりは一切ありません。銀行に預金するよりも目の前にある現金を見れば、お金が溜まっていくのも見えますし、楽しく貯金ができると思います。
でも、実はおいらがこの記事を見てまず思ったのは、国家破産時のリスクヘッジとしての500円玉貯金ではないかということでした。
とりあえず、500円玉貯金をするメリットを考えてみます。
まずは、銀行に対する信用リスク(銀行破綻やペイオフ絡み)を回避するためのタンス預金ということが考えられますが、これは持ち運びや使い勝手を考慮すると、紙幣をタンス預金した方が良さそうです。
では、災害時などに使用するお金としてはどうでしょうか?災害時には地域が孤立したりして、食料などの売買時にお釣りが無いなどの事態が発生するため、高額紙幣のみでは不都合な場合があるようです。しかし、何も700万円近くすべて硬貨で持つ必要はなさそうです。額があまりにも大き過ぎるでしょう。
やはり、以前、当ブログでも記事にした通り、国家財政破綻時のリスクヘッジとしての硬貨タンス預金ではないかと思ってしまいます。
日本の財政破綻が目の前に迫っている(…というかすでに破綻している)のは、明らかなわけです。これを政府が解消するには、
・急激な政策(デノミや金融封鎖)で借金を解消する。
・大増税社会保障の削減を行い借金を解消する。(財政を健全化するには消費税換算で30%近く必要で、10〜20%では話にならないし、現状維持でも20%は必要でしょう。)
・インフレを起こし貨幣価値を暴落させるとともに、借金の目減りを行う。
ということが考えられます。
財政出動して景気を回復させられるなどという夢物語が無いとは言いませんが、土俵際の日本がこれ以上財政出動して失敗すれば本当に取り返しがつきません。…というか、もう取り返しがつかなくなっているし、財政出動で景気は回復せず、借金がどんどん増えているという現状があります。
話がそれてきたので、500玉貯金に話を戻します。
もし政府が、日本の財政破綻を解消する方法として預金封鎖を行った場合、500円玉貯金が役に立つことがあるかもしれません。この場合政府は、国民の資産に課税するわけですが、タンス預金をしている分は捕捉されません。したがって、新円切り替えを必ずセットにして、旧紙幣を新紙幣に交換する時に課税します。こうすれば、タンス預金をあぶりだすことができます。
ここで、抜け道があるのが硬貨ということになります。
政府が新円を発行するにも、硬貨は作るのに鉱物が必要ですし、鋳造しても捕捉する金額は低いわけです。硬貨を数億円分保有するなどというのは現実的ではありません(根性があればできますが…)ので、政府もいちいち新硬貨までは発行しないと考えられます。
日本が過去に預金封鎖を行った時には、硬貨は対象にならなかったという経緯もあります。
当然、日本政府が預金封鎖をするとは考えにくいのですが、全くないと言いきれるほどでもありません。可能性は低いものの、新円切り替えと同時に、預金封鎖をして、資産税を課税する(一律30%とか)などということが起こった時のために、資産を硬貨に換えておくという考えが、あながち的外れではなくなってきているのかもしれません?
ちなみに、おいらは考えられるすべてのリスクに備えるのが基本と思っていますので、実際、硬貨貯金をやってみようという方のために、少し書いておきます。
大きな銀行には、硬貨に両替してくれる自動両替機が設置されています。おいらが、都銀や地銀を見たところ、大体キャッシュカードがあれば、両替することができます。両替した硬貨は50枚で包装されてでてきます。
さて、ここからが問題なのですが、各銀行で手数料が違うので、そこを加味しなくてはなりません。当然両替ごときに手数料など払えないと思うわけです。
銀行によっては1日1回までの両替は無料というのが多いようです。更に、この1回が49枚までとしているところと50枚までとしているところがあります。もちろん50枚にしないとバラになりますので、保管がうっとうしいことになります。
次に、500円硬貨に両替するために銀行に通うことになります。1日に1回までなので25,000円づつ両替ということになるのですが、500万円両替するのに200回も銀行に通うことになります。ここは、取引銀行を増やしたり、家族のキャッシュカードを駆使して、回数を減らすしかありません。
ちなみに、みずほ銀行は1日1回まで無料で50枚包装だったのですが、今は確認していません。とにかく、暇な時に何かのついでにコツコツ両替するしかありません。
今日の相場
USD/JPY 77.42
EUR/JPY 101.42
金(国内小売)  4541円/g
白金(国内小売) 4301円/g
もう少し、リスク選好の動きが続くと思われますが、そのうちリスク回避の動きに戻ると思われます。押し目でUSD/JPYやEUR/JPYの売り場を探したいと思います。株とプラチナはまだ下落余地があると思われますので、ロングは控えてじっくり買い場を待つつもりです。金は、底堅い面もありますが、基本的には下落余地があると思いますので、こちらもじっくり買い場を待つ方が良いでしょう。
要は、リスク選好の動きは多少続いても、根本的な問題が解決してない以上、必ずリスク回避の動きに戻ると予想しています。目先の経済指標に踊らされないようにしたいものです。
先日USD/JPYのショートは利喰いし、現在は金先物ロングと繊維メーカーの株を保有しています。金先物の含み損は解消されてきましたが、再度下落する可能性があります。金先物は再度含み損が拡大してもほったらかしておきます。株は利益が乗ってきましたが、こちらも基本的には金先物と同じように推移すると考えています。

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