2012年の為替の大局は?

2012年の為替の大局は?
2012年を迎え、初めてのブログ更新となります。今年もよろしくお願い致します。
ちなみに、おいらはすでに30時間以上寝ていません。夜勤明けで家に帰り、相場の価格だけチェックして発泡酒を飲んでいます。…ということで、どこまでまともな記事になるか不安なところです。
今日は、今年の大雑把な為替の流れなどをまとめてみようかと思います。
まず、ユーロの信用不安ですが今年もこの問題は続くでしょう。これによりユーロは更に下落しそうです。米ドルは対ユーロでは価格を上げています。一方、対円では米ドルは揉み合いから徐々に下落しているようです。
これをまとめますと、EUR/USD、EUR/JPYは下落、USD/JPYはもみ合いから徐々に下落ということです。通貨の強さからいえば「日本円≧米ドル>ユーロ」となります。
さて、ここで米ドルを中心にこの状況を考えてみると、正に米国の独り勝ちという状況ではないかと感じてしまいます。一番情けないのはやはり日本と言わざるを得ないようです。
まず、米国は自国通貨安に誘導したいわけですが、そのターゲットは中国と日本であることはまず間違いありません。だとすれば、米ドルは対円で米ドル安に誘導する必要があります。先ほどの不等号の「日本円≧米ドル」を満たしていることになります。一方、対ユーロではどうでしょう。米国はユーロ圏に対しては極端な自国通貨安に誘導するよりも、第二の基軸通貨といわれるユーロの信用失墜を狙っている可能性があります。更にユーロの信用不安から、結局決算に使われる米ドルが買われるという構図です。こちらは、先ほどの不等号の「米ドル>ユーロ」を満たしていることになります。
基軸通貨であることの利点は大きいわけで(決算用の紙幣を何の裏付けも無く印刷することができる。)、米国はこの利点を死守したいと思っているはずです。
…ということで、「日本円≧米国ドル>ユーロ」という状況で一番喜んでいるのは米国でしょう。
ちなみに日本が望んでいるのは「ユーロ=米ドル>日本」というように、自国通貨安に誘導したいはずですから、今の状況は最悪といえるわけです。日本政府の保有している巨額の米国債の価値は棄損し、円高で企業の収益も落ち込むということになっています。
最後にユーロですが、ユーロ圏の望んでいる通貨関係は「日本円>米ドル=ユーロ」であり、「日本円>ユーロ」は満たしているものの「米ドル=ユーロ」を満たしているとはいえません。
まとめますと、やはり「日本円≧米ドル>ユーロ」という状況は継続されると思われます。特に日本などは、米国の思惑通り為替介入を行ったりしますので、救いようは無いのですが、それなりに相場は動くので注意が必要です。USD/JPYが70台前半では為替介入を行う可能性が高いと思います。
また、最近米国の経済指標が良いため、一時的に円安(目先5円程度)に振れることも想定しておかなくてはなりません。ただし、米国の根幹にある問題は未解決なので、大局は円高に推移すると見ています。
今日の相場
USD/JPY 79.79
EUR/JPY 98.17
金(国内小売)  4232円/g
白金(国内小売) 3806円/g
昨年から持ち越しているポジションは、繊維メーカーの株の買い持ち、金先物のロングポジション、USD/JPYのシートポジションです。
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