銀地金の購入について

銀地金の購入について
貴金属の地金購入のメリットは信用リスクが極めて低いとうことです。そういう観点からも、金やプラチナを現物購入して保有している人は結構いると思いますが、銀地金を購入する人は少ないと思います。なぜなら売買価格差が非常に大きいからです。金の購入時差損は約2.8%、プラチナは約6.3%、銀は約11.0%にも及びます。それぞれ100万円分の地金を買うと金で約28,000円、プラチナで約63,000円、銀ではなんと約110,000円ということになります。銀は購入した時点で11%の下落…ということになります。
しかも、こんなものでは済みません。
地金を購入する際にはバーチャージという別途手数料がかかり、金とプラチナでは500g未満の地金に対して2,000〜5,000円発生します。(重量が小さくなる程、手数料の割合が高くなります。)この手数料は売るときにも同額かかります。したがって手数料を払わないためには最低500g以上の地金を購入しなくてはなりません。
では銀は?
なんと30kg未満の地金に発生します。ということは手数料を払いたくなければ30kgの地金を買わなければなりません。ちょっと地金商に行って購入して、お持ち帰り…という訳には行かないでしょう。よもや郵送してもらったとしても、家の何処に置いておくのか…漬物石にしても重すぎますよ!…きっと。
では、なんとか持ち運べそうな10kgの地金を3本(3回)購入したとして手数料を計算してみましょう。
10kgのバーチャージは片道(買いと売りそれぞれ)10,500円なので往復21,000円となります。これが3本なので合計63,000円の手数料となります。なぜ3本かというと現在の銀の価格が3本でだいたい100万円くらいなのです。すなわち銀100万円の投資にかかる費用の総額は、だいたいの目安ですが、売買価格差にかかる費用110,000円と往復のバーチャージ63,000円を合わせた173,000円ということになります。
…かなり不利な取引です。
しかし、おいらはそれでも購入したいと考えています。30kgの地金のサイズを田中貴金属に問い合わせたところ、他社ブランドの転売で、サイズは縦10〜15cm、横30〜35cm、高さ10cm前後とのことでした。はぁ〜〜、置き場所はこれから考えます。
手数料の詳細を知りたい人は石福金属興業や徳力本店のホームページで調べて下さい。
1/31に銀地金購入に関する補足記事を書きました。
今日の相場
USD/JPY  88.84
EUR/JPY  115.50 
金    2607円/g
プラチナ 2908円/g
さて、相場ですが先日とったUSD/JPYのショートはストップロスを90円に切り下げてトレールでついていこうと思います。