極めて困難な米国の景気回復

極めて困難な米国の景気回復
今回の金融危機で、米国の抱えた不良債権の最終処理には、相当のコストがかかるでしょう。とある試算によると、その額は約4000兆円とされています。この金額が的を得た数字なら、景気回復の見込みは無さそうです。
銀行や証券会社なども、まじめに不良債権を処理する気はもはやないでしょうし、額が大きすぎて問題を先送りするだけで精一杯なのかもしれません。銀行は、不良債権を処理すると、処理後に損失を計上しなくてはなりません。そうすると、自己資本比率が低下してしまいますので銀行も、動くに動けない状況といえます。逆に、不良債権を処理しなければ、粉飾まがいの会計で乗り切ることができますので、銀行はズルズルと問題を先延ばししていると思われます。
そうすると、資金需要が増えたとしても、自己資本比率の関係上、銀行はホイホイ貸し出しすることができなくなります。銀行の貸し出しが渋れば、もはや景気が回復することは難しそうです。すでに銀行は銀行としての体をなしていません。
今日の相場
USD/JPY 95.69
EUR/JPY 134.01
金(国内小売)  3006円/g
白金(国内小売) 3867円/g
USD/JPYは株価につれて94.98まで下落し、現在は多少戻しています。目先では米国債の入札、住宅販売件数、米四半期GDPなどがあります。ここら辺は、もはやどうなるのか分からない(調べていません)ので、動きについて行くか傍観しようと思っています。しかし、月末にかけては、四半期決算の米ドルのレパトリエーションが盛んになりますので、週末には下落に転じていると思います。押し目(96円台くらい)でショートメイクする予定です。
貴金属がやはり下落に転じてきました。今回の下落で金地金を買い増すつもりです。下落幅が大きければ、プラチナ地金と銀地金の購入も検討します。貴金属先物はぼちぼち買いを入れていくつもりです。米ドルと金価格が本格的に乖離し始める前に、ある程度の金地金を買い増しておきたいのと、ボラティリティーは大きいですがプラチナ地金も多少買う予定です。
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