相場は何を見ているのか?

相場は何を見ているのか?
米国金融緩和縮小が今回の新興国通貨の下落を招いているのは間違いないのでしょうが、そもそもお金など既に収集不可能なくらいジャブジャブに供給されているわけです。
今更米国がQE縮小を行っても、グローバルな金融市場の中では小さな事です。さらに言えば米国がまともに金融緩和縮小に動くかというと長続きしないのは目に見えています。(ハードランディングで一気に何とかしようというのなら別ですが…。)
先日もISM製造業景況指数が悪くて相場下落に勢いがついたのですが、米国の景況指数や雇用統計などもはや意味があるのか疑問です。失業率は就職を完全に放棄した人は対象になりませんし…。
一方、日本も同じで、いくら資金を供給しても根本的なデフレ脱却の要因がない限り、金融緩和など行っても無駄でしょう。お決まりの財政出動を行ったとしてもそれが本当に必要なもので無いなら無駄なだけです。賃金を払うために無駄なものを作るくらいなら、その分何もせずに現金を配った方がよほどましなのですが、なぜそうしないかというと、それに関わる利権構造が大事だからです。国民にお金を配っても見返りは無いのですが、例えば土建屋に配れば官僚や政治家にリターンがあるわけです。
そんなことは今さら記事にする必要も無く、誰でも分かっていることなのですが投資の世界ではこれらファンダメンタルの要因とは裏腹な動きがよく起こります。
例えば、株価頼みのアベノミクス(消費税を上げるための株価上昇)などいつか破綻するのは分かっています。米国の財政事情を考えると、今更どの面下げて金融緩和縮小などと言っているのか…。日本も米国も財政を健全化するのは遥か遥か程遠い道のりと言うか、もはや不可能わけです。米国の雇用統計なども真の失業率など反映していません。
ファンダメンタルでは間違いなくリスクオンなのですが、相場はそうは動きません。やはり、時間軸が長期投資か短期投資かで動きが違ってきます。もちろんおいらが言っているのは長期的な見解です。ファンドや大手金融機関の投資行為で、短期的に巨額のマネーが動き相場は乱高下します。一般投資家が短期的な動きについて行くのは難しいし、そんなことに時間を割くべきではありません。長期的視野に立ち長い目で投資を行い、大局を見据えてチャンスを生かしたいと思います。
今日の相場
USD/JPY 101.13
EUR/JPY 136.70
金(国内小売)  4354円/g
白金(国内小売) 4789円/g

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本ブログで紹介している投資手法や予想は、個人的な見解で正確性を保証するものではありません。投資は、各自の判断と責任において行うようお願いいたします。

新興国通貨について

新興国通貨について
米国のQE縮小現在新興国通貨が暴落しています。米国のQE縮小により、新興国では外貨準備を確保するためにドル買いを行うので自国通貨価格が下落に転じます。この動きに合わせてトルコは自国通貨の防衛のため金利を引き上げました。高金利通貨の金利がさらに上昇するというのは概ねヤバい場合が多いと思って間違いありません。この時、新興国の通貨下落も底打ちではないかとする逆張りの買いが入るのですが、この壁を破るとさらに大きく下落します。
今回の新興国通貨の下落で一番得をするのはやはり米国ということになります。このような金融不安を繰り返す度に、世界基軸通貨である米ドルが買い戻され米ドルの価値が担保されるという仕組みなわけです。現状、米ドルなど基軸通貨としての地位など無いと言っても過言ではないのですが、実際の流通を見れば仕方がないと言えます。原油の取引が米ドルのみでしか決算できないということを考えてもわかる通りです。基軸通貨であれば世界の経済成長に合わせて自由に米ドルを発行できるという超反則ウルトラCの特典も付いてきます。ちなみに原油取引を米ドル以外で決算しようとした方々(国、個人)の末路は悲惨な場合が多いようですが…。
さて、新興国通貨の下落の原因をもう少し考えてみたいと思います。
今後この動きが加速すると、新興国は外貨準備に困るわけですが、金利を上げて自国通貨を防衛しても、貿易筋が調達する米ドルにコストがかかりいつかは限界を迎えます。新興国の輸出が好調ならある程度の事は緩和できるなどと考えて新興国の貿易データーを調べたりするのですが、おいらはそこはあまり興味がありません。
今回の仕掛けは、米国ヘッジファンドであると予想しています。このような売り崩しを定期的に行い、世界からお金を巻き上げて米国金融市場の立て直しを図っているとしか思えません。そしてそれが可能なのも米ドルが基軸通貨だからだといえます。
米ドルが基軸通貨であるというのは不公平であるのは間違いないのですが、おいらにとっては話が壮大すぎます。米ドルが基軸通貨であろうと無かろうとグローバルな金融市場に追いていくのが精いっぱいなわけです。
ということで、今回の新興国の暴落がどうなるかということですが、米国の胸三寸と考えられます。新興国通貨をデフォルトや取引停止にまで追い込むかどうかが焦点なのですが、さすがにどこかで一服すると予想しています。適度にQE縮小がうまくいったのではないかというところで一旦お手打ちにすると思われます。もちろんそれで米国の財政赤字が解消されたわけではないので、このようなギリギリの仕掛けが(米ドルが基軸通貨である以上)、今後も繰り返されるということです。
今日の相場
USD/JPY 102.34
EUR/JPY 138.04
金(国内小売)  4349円/g
白金(国内小売) 4826円/g
現在トルコリラのロングとスイスフランのショートを決算して相殺しました。今はトルコリラとランドのロングを少しだけ保有しています。ここからは再度スイスフランのショートを取ろうと思っています。新興国の通貨が大きく下落するのにクロス円が無事に済むことはありません。おいらは最近トルコリラロングとスイスフランショートを同時取引しようとしているのはブログで紹介しています。なぜかと言うと
1、トルコリラスワップが高いこと。
2、トルコリラの下落をスイスフランの下落で相殺するということ。
3、スイスフランは対円で過剰評価されている?
4、スイスフランのショートのスワップはプラスマイナス0付近であること。
以上の条件があるのでトルコリラスワップ狙い、かつ市場が安定すればそこまでのトルコリラの為替差損をスイスフランの為替差益で相殺して、最終的にトルコリラのロングのみ残して為替差益も狙うというスタンスです。ここで問題なのはトルコリラがデフォルトするかどうかに尽きるのですが何度も当ブログで言っている通り、そのリスクは常にあるということです。(トルコリラロングは他人にはお勧めしていません。)
さらにそのような事態が起これば貴金属の下落も免れないので、目先では銀地金の購入に踏み切ります。おいらは、仮にトルコリラがデフォルトしても、スイスフランのショートと、長い目で見た現物投資がそれを相殺しても余る利益を生むのではないかと思っています。特に為替よりも今は銀地金の買い場を逸しないように集中しています。ここ数日以内に動くことになると思います。
ちなみに、スイスフラン新興国の下落に合わせて下落するかというのも賛否あると思いますが、おいらはスイスなどの経済規模の小さいところはあっという間に下落すると考えています。スイスの真の金保有高とかそういう事ではなく、それはスイスフランのチャートを見れば一目瞭然でしょう。
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トルコ中銀が利上げ

トルコ中銀が利上げ
近頃は新興国通貨が下落しています。アルゼンチンでは国民の米ドル購入を2000米ドル/Mにしました。ロイターではその原因は各新興国にあるとしていますが、おいらはそうは思っていません。先進国の金融緩和とその出口戦略が行き詰っていることに加え、未だ金融博打を続ける金融市場の限界がチラホラどこかから漏れ出ているのだと考えています。
まだ米ドル優位の相場はダラダラと続くのでしょうから、スイスフランの急落もまだ先だと見ています。スイスフランが下落するにはきっかけが必要で、それはスイスの内情ではなく米ドルやユーロが引き金になると思います。
スイスなどの経済規模の小さな国のボラは大きいので、対円相場の下落があれば大きく下落しそうです。
ちなみに、トルコリラがアンパイと言っているわけではなく、スイスフランが急落する時にはトルコリラも急落するのは間違いないでしょう。
今日の相場
USD/JPY 103.32
EUR/JPY 141.14
金(国内小売)  4418円/g
白金(国内小売) 4978円/g
おいらはトルコリラを買い持ちしていますが、利上げを行ったことにより通貨の下落にストップがかかり現在上昇しています。ただし、最近の新興国通貨の下落も今回のトルコリラの上昇も長続きしないと思っています。トルコリラナンピンロングし、逆にスイスフランの売り場を探しています。

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原発について

原発について

都知事選では細川元総理が脱原発を主張しています。細川元総理に関しては佐川の件があるものの脱原発は急務かと思います。舛添氏は創価学会(公明党)がらみなのでいまいちかなと…。基本的においらは宗教法人とかパチンコとかが税制優遇されているのは納得がいかないので。
原発に関しては経済が失速するなどという人もいますが、今回の事故で福島の広大な土地が利用不可になり、未だ収束できない福島原発の現状があります。4号機は廃炉についてそれなりの進捗状況を報道していますが、1〜3号機は建屋に入ることもできない汚染状況で(入ったら数十分で死亡)、廃炉に今後何十年かかるかすら分からない。農業の盛んであった福島の土地の値段、周辺地域(関東から東北におよぶ)に与える影響をお金に換算しただけでもとてつもない損失を被っています。
自民党原発は徐々に収束と言っていたのに今はどこ吹く風で、新潟の原発再稼働の茶番劇なども見ていて非常にガッカリしてしまいます。しかも廃棄物の処理はどうするのか…?
今後も原発利権に関わる方々は、原発はコスト安であり安全な電力源で、原発を止めると電力不足になるという主張を繰り返すでしょう。人類が原発を使いこなすには時期尚早、サルに鉄砲を与えるようなものです。原発を使いこなすということは少なくとも事故に対処でき、汚染を無効化し、廃棄物も問題無く処理できなければならないということです。
エネルギー政策でいえば火力に依存しても大気汚染が進行するので、速やかに自然エネルギーを取り入れる必要があり、特に地熱発電水力発電を市町村レベルで増やしていく必要があるかと思います。
ちなみに電気代が上がるなどと言いますが、そんなの国が補助金を出せばいいことです。それは医療、福祉、年金などの社会保障がずっとそうしてきています。もともと日本政府にお金なんかなくて、我々の生活は無尽蔵な国債発行に支えられているわけです。年間の予算が100兆円を超えると印象が悪いので90兆円台に抑えているようですが、もう累積1000兆円もの借金に膨れ上がっています。
とにかくコストを云々いう理由なんて今の日本では全くのナンセンスとだけは言っておきましょう。
そして、破綻という言葉を使いたくないために増税に踏み切るというのは当ブログで以前からずっと主張してきたことです。
最後に、都知事選がどうのこうの言うわけでは無く、原発を推進するもしないも多数決で決めるのが民主主義というものなので、そのn数が多い方に進んでいくということです。世界的な視野でみても原発依存に歯止めをかけることは難しいと思いますが、多数の人が選んだ道が結果的に良い方向であったらと思うばかりです。

今日の相場
USD/JPY 104.74
EUR/JPY 142.65
金(国内小売)  4429円/g
白金(国内小売) 5093円/g
為替はランドとトルコリラのロングを持ちつつフラン売りの機会を待っているところです。フラン売りは急激な下落に乗ろうと思っていますので見極めが難しそうです。株は今年中にダウが崩れるのを想定していますので、ポジションはボチボチにしています。
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あけまして、おめでとうございます。

あけまして、おめでとうございます!
昨年からの株高はまだしばらく続きそうな感じです。NISAのセミナーに一般の主婦などが参加している様子も報道されていました。新たに株式市場に投入されるお金も増加し、株価は今しばらく上昇するのでしょう。
NISAのセミナー参加者のコメントでは「家計の足しにしたい」などという意見が多いようでしたが、あくまでNISAは利益に対する税金が免除されるというもので、投資自体の損益成果が有利になるわけでも元本保証でもないわけです。そもそも家計の足しにしたくて株を買って損失を出した場合どうするのかと不安を感じてしまいました。生活資金で株式投資をするなどという事では無いと思いますが、余裕資金の無い場合は株や投資信託などに手を出さない方が無難でしょう。
さて、とは言うものの決して前向きな投資行動を否定するものではなく、投資初心者にはNISAを活用するのが有利だと思います。おいらは、このまま株価が上昇していく事は全く想定していませんができればナンピンで買い進める予定です。株や貴金属はインフレヘッジで長期保有を目指し、相場暴落時は為替で反対売買(リスク回避)を行い帳尻を合わせようかと考えています。
なかなか予定通りに行かないのが相場ですが今年も頑張りたいと思います。皆様の投資も上手く行くよう願っております。
今日の相場
USD/JPY 104.82
EUR/JPY 142.41
金(国内小売)  4425円/g
白金(国内小売) 5054円/g

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阿部内閣不支持の理由

阿部内閣不支持の理由
先日、フジテレビで安部内閣の支持率について検証している番組を見ました。不支持の理由に原発再稼働という文言は一切出てきませんでしたが、ネットでは不支持の理由の1位が原発再稼働でした。情報を操作するのは止めてもらいたいものです。正しい情報を得るのも個人の技量という時代になってきたようです。
(ちなみに、現在は靖国参拝で支持率を上げたようです。)
残念ながら自公が政権を取ってからは正に官僚天国となってしまいました。
…とはいうものの他に期待できる党が無いのも現状でしょうか。
今日の相場
トルコ建てMMFを検討したのですが、計算するとスプレッドにかかる費用が6%くらいでした。これでは何のためにリスクを取って高金利通貨を選んだのか分からないので、トルコリラはFXで取引することにしました。証券会社がリスク無しで高金利通貨の恩恵をあずかっているとしか思えません。(もちろんリスクは投資家が取るということです。)
ただし、数千万円くらいの高額取引ならスプレッドもかなり優遇されています。用は貧乏人は手を出さない方が無難ということでしょう。
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NISAの背景

NISAの背景
NISAの取引が始まりました。アベノミクスとやらの景気回復指標は株価のみが頼りなので、何とか株価上昇を演出したいという切羽詰まった感じが良く伝わってきます。一般市民は株などあまりやっておらず、小金持ちから上の富裕層までのお金が動くことになります。本当に日本経済を立て直すということは、やはり中小企業の賃金上昇だと思うのですが…。
政府が賃金を上げた企業に優先的に補助や免税をしても根本的な解決にはならないでしょう。
今の株高が早晩に破たんするとは言いませんが、長期的視野でみれば非常に脆弱であると言わざるを得ません。
今日の相場
USD/JPY 105.16
EUR/JPY 144.45
金(国内小売)  4359円/g
白金(国内小売) 4937円/g

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