無制限の金融緩和?

無制限の金融緩和?
安部晋三自民党総裁が無制限の金融緩和を行うという発言をしています。インフレ目標を2〜3%となるまで金融緩和を行うということですが、そううまくはいかないでしょう。とりあえずは、安部総裁の個人マニフェスト(選挙アピール)なのでしょうが、もし無制限の金融緩和を行うなどということになれば大変なことです。
まず、金融緩和でインフレ目標を達成できるかということですが、お金を供給し続ければいずれはインフレになります。問題は2〜3%にコントロールできるかということです。お金を供給し続けても、市場に均等に資金が供給されなければ意味がありませんし、デフレで行き場のないお金は銀行などに溜まるばかりです。これら蓄積した資金がダムが決壊するように市場に流出した場合、一気に5%とか10%(あるいはそれ以上)とかに跳ね上がる可能性もあります。
また、デフレ脱却のために日銀に建設国債を無制限に引き受けさせるなどという話も出ているようですが、健全な金融政策とは言えません。さらに財政赤字が巨額になれば、将来に不安を抱える個人は貯蓄に走るため、個人消費はさらに落ち込むでしょう。財政を健全化する具体案を示さない限り、良いインフレにはならないと思っています。
おいらは、無制限の金融緩和も日銀による国債引き受けも反対なのですが、やってみないと分からないのも事実です。ただし、その時は悪性のインフレを招来すると予想しています。
大事なのは、いろんな状況を想定して備えておくことです。今後も、金などのコモディティーや、株、外貨などに資金を移すタイミングを逃さないように市場を注視したいと思っています。
今日の相場
USD/JPY 81.22
EUR/JPY 103.90
金(国内小売)  4752円/g
白金(国内小売) 4384円/g
とりあえず、この安部総裁の発言により円安、株高となっていますが、はっきり言って長続きしないと思っていますので、適当なところで利喰いする予定です。政権を取ってからの発言なら解釈が違うのですが、今は一人相撲というような感じがします。
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