欧州と米国の財政危機

欧州と米国の財政危機
毎日新聞によると、欧州連合(EU、27カ国)でユーロを採用しているユーロ圏諸国(17カ国)の財務相20日、電話協議を開き、スペインへの金融支援を正式決定したとあります。しかし、これを受けても市場の不安は払拭されず、スペイン国債の売りは止まっていません。スペイン長期国債金利は7.3%という危険水準に達しています。
ギリシャアイルランドポルトガルに次いで4カ国目の支援となりますが、そのうちイタリアも同じことになると思われます。支援に回っているのはドイツですが、いつまで買い支え続けるのか疑問です。ドイツがさじを投げてしまえば、ユーロは崩壊することになるでしょう。
一方、米国ではカリフォルニア州自治体が破綻しています。ロイターによると、 米カリフォルニア州サンバーナーディーノ市議会は18日、連邦破産法9条の適用を申請することを承認したとあります。カリフォルニア州では、すでにストックトン市とマンモスレイクが相次いで破産法の適用を申請しており、財政状況は正に崖っぷちといえそうです。当ブログでもカリフォルニア州財政問題は何度か取り上げてきましたが、そろそろ何か起こりそうな雰囲気となってきました。州債の未達という事態が視野に入ったといえるでしょう。
ユーロと米国の財政不安は、行き着くべく所に着々と向かっている訳です。根本的な解決をせず、表面上だけ取り繕っても方向を変えることはできません。米国の財政赤字などは、もはや手の打ちようはないといえます。悪あがきの行きつく先が戦争でなければ良いのですが…。
投資については、目新しいことを書くこともありません。金融不安の決着がどのような形で着くのかは分かりませんが、米国債の暴落かそれに近い事象が起こるはずです。そこまでには金を始めとするコモディティーを買い持ちし、その後、大底付近で株と外貨を購入するというスタンスに変わりはありません。
ただし、その付近では相場は大きく乱高下するはずなので、長期的な視野で資産保全を前提とした(余裕を持った)投資をすべきです。相場の乱高下で動揺するような投資だけは避けたいものです。もちろん、短期と割り切って相場に入るのは良いのですが、長期投資や資産保全と時間軸を混同しないようにすべきでしょう。
今日の相場
USD/JPY 78.46
EUR/JPY 95.41
金(国内小売)  4246円/g
白金(国内小売) 3854円/g
↓↓記事が参考になったと思っていただいた方…ぽちっと投票して下さい。
人気
ブログランキングへ
本ブログで紹介している投資手法や予想は、個人的な見解で正確性を保証するものではありません。投資は、各自の判断と責任において行うようお願いいたします。