世界経済の行く末は?

世界経済の行く末は?
相場は、リスク選好から一転してリスク回避、そして様子見ムードとなりました。
そして、その原因として注目されているのがギリシャ問題といえますが、ギリシャの他に、ポルトガル、スペイン、イタリア、アイルランドなどが同じ問題を抱えています。
ギリシャがユーロを離脱するくらいは想定していたのですが、このままではユーロ自体の存続も危うくなっています。
当然、ユーロ問題も米国財政赤字と同様、世界経済に与える影響が大きいので、長期投資を行う上で注視する必要があります。世界経済を大きく変えるのは米国財政赤字とユーロ問題ということを再確認する必要があります。
米国においては、本丸である財政赤字問題が解決していないので所詮、金融緩和を行うしかなくなるわけです。あくまでおいらの予想ですが、近い将来QE3を実施すると思われます。
一方、日銀なども金融緩和を行っていますが、こちらは大局を変えるほどのインパクトはありませんし、世界経済の動向に長期的な影響を与えることもないと思っていますので、ほぼ無視しています。
さて、日経平均は多少戻しているものの、下落も大きなものでした。これに比べてNYダウはある意味底堅い動きをしています。米国は日本と違って金融資産に占める株の割合が大きいため、株価を下げられないという事情があるわけです。選挙前ですし、株価操作の攻防が行われていると思われます。
今回、ユーロ危機が顕在化すると、リスク回避に米国債や米ドルが買われることになりました。そして米国は、米ドルの受け皿を作った上で金融緩和を行うという、微妙な調整をしていると思われます。基軸通貨としての特権を利用して金融緩和を行い、この場を乗り切ろうとしているわけです。
米国も、悪あがきをしているわけですが、それでもこの巨額の米国財政赤字をうやむやにすることはできないと思っています。現在の金融システムをみても、正にカジノのようになっています。金融システムや基軸通貨の特権を利用し、無からお金を生み出すことに大きく偏ってきた国家がまともに財政赤字を解消することなど無理だと直感的に感じています。
日本も所得収支の割合が大きいので要注意といえそうです。
今日の相場
USD/JPY 79.07
EUR/JPY 100.09
金(国内小売)  4374円/g
白金(国内小売) 4065円/g
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