中国元投資の道を探る

中国元投資の道を探る
今日は中国元について少し考えてみます。
今年の9月に中国元の取引をしようと思い、SBI証券で口座を開設しました。人民元を購入して放置しようと思ったのですが、問題なのは元/円のロングポジションのスワップがマイナスということです。(詳しくは9/23の記事参照)
…ということで、人民元が本格的に上昇に転じる(もしくは通貨切り上げ)までは、大人しく様子を見ようとしたわけですが、その後、何とか中国元で利益を得たいと思い少し考えてみした。
本来の人民元金利がプラスなのに、日本国内のFX(元/円ロング)のスワップがマイナス?…ということは、中国元の預金と同額のポジションをFXで売れば(元/円ショート)、為替リスクなしで預金金利スワップ金利が受け取れるのでしょうか?
もし、これが成り立つなら、中国国内(または中国銀行在日支店)の銀行で口座を開設し、日本国内のFXで元/円のショートポジションを取ればよいということになります。
まず、中国国内で人民元を預金した場合の金利は1年定期で2.25%、5年定期で3.6%となっています。日本国内の中国銀行在日支店での金利普通預金0.3%、1年定期0.45となっています。
一方、FXのスワップを1年以上前まで調べてみると、なんと元/円のショートポジションのスワップがプラスになったことはありませんでした。(ショートのスワップ金利4%程度を期待していたので残念です。)
ちなみに、今年の3月から9月までは元/円のロングポジションのスワップがマイナスの反面、ショートのスワップは0円でした。さらに今年の3月以前はロング、ショート共にスワップがマイナスとなっていました。
要は、中国元をFXで取引して、スワップを狙うということ自体、成り立たないようなものでした。
ここで、ひとまず計画は頓挫しましたが、1カ月前から元/円のロングポジションのスワップがプラスになっていました。10万元に対して10円/day程度(年利0.3%程度)ですが、これなら、その後の元の切り上げに向けてロングポジションを取って放置することが可能になったのかもしれません。(この場合はもちろん、スワップ狙いではありません。)
しかし、そうは簡単ではありません。懸念材料としては、
スワップがこのまま推移するとは限らないということ。
・ロングのスワップがプラスに転じたということは、中国元の先物価格(のようなもの)が下落しているということなので、中国の住宅バブルなどの崩壊などを、市場がおり込み始めたのではないか?
・中国元は、対米ドルでは元高になっているが、対円ではどうなるのか?
などが考えられますので、やはり手を出しづらい通貨といえます。元/円のロングポジションのスワップがプラスに転じたということが、逆に中国バブルの崩壊を予見しているように思えますので、やはりもう少し様子を見ることにします。所詮、リスク回避に為替が大きく動く時は、円の独歩高になると思われます。それはおそらく中国元に対しても同じではないかと思っています。
…ということで、中国元に関していろいろと書いてみましたが、結果的に何の進展もありませんでした。
今日の相場
USD/JPY 78.20
EUR/JPY 107.76
金(国内小売)  4677円/g
白金(国内小売) 4424円/g
↓↓記事が参考になったと思っていただいた方…ぽちっと投票して下さい。
人気
ブログランキングへ
本ブログで紹介している投資手法や予想は、個人的な見解で正確性を保証するものではありません。投資は、各自の判断と責任において行うようお願いいたします。