ギリシャ、国民投票撤回

ギリシャ国民投票撤回
ギリシャエバンゲロス・ベニゼロス財務相は4日、財政危機収拾に向けたユーロ圏諸国の支援受け入れの是非を問う国民投票を行わないと、ユーロ圏諸国に正式表明したとしています。国民投票で支援策が否決されることになれば、世界経済の大混乱を招く恐れがありましたが、最悪の事態は回避される見通しとなったようです。(gooニュース)
今日のニュースを見ていても、ギリシャのずさんな社会制度等が報道されていました。例えば、ギリシャの納税率の低さなどです。ギリシャの国民が「脱税はスポーツである」と言っているとか、プール付き住宅を申請している数に比べて、衛星で確認できるプール付き住宅の数が明らかに多いとか…。
確かにギリシャの国民の財政に対する考え方は、非常に甘かったと言えるでしょう。しかし、それを小馬鹿にしている日本のマスメディアや日本国民が、ギリシャを馬鹿にすることができるでしょうか?我々は健全に納税して、その納税額の範囲で社会保障や福祉の恩恵に預かっていたかというと、そんなことはありません。毎年のように納税額の2倍の予算を立て、その半分は借金をして生活をしているわけです。ギリシャのことを本当に笑えるほど立派な国ではないわけです。
もし、ギリシャがユーロに加入せず、自国で国債を消化するなどの禁じ手を使えば、混乱が起こるのも先延ばしにできたでしょう。…今の日本のように。
一連の報道に対して、ギリシャを嘲笑している日本人を見て、次に同じ目に会うのはやはり日本だと確信を持ちました。ギリシャと日本の状況は同じではありませんが、日本国民は、今回の報道をみて、自国の状況を鑑みることすら出来なくなってしまったのかと思うと残念です。
最後にもう一度確認をしておきます。
日本は、税収40〜50兆円の税収で、100兆円の予算を立てています。足りない55兆円くらいは借金(国債発行)をして賄っています。この借金がなければ、福祉や社会保障はズタボロなわけです。国民は納税を嫌がるので、国は借金をします。当然政治家は当選したい(票が欲しい)ので、増税したくないと思っています。このような状況が何年も続きとうとう日本の借金は1000兆円になってしまいました。
さて、ここでおいらは思います。日本は官僚の天下りや無駄な公共事業を行っているから、増税などとんでもない!まずは無駄を省くべきだと…。しかし、天下りや無駄な公共事業を止めさせることはできていません。そして国債発行を容認している国民がいます。
この状況は、ギリシャの状況と何も変わりません。国債発行を容認するか、脱税するか程度の差でしかないわけです。
今日の相場
USD/JPY 78.21
EUR/JPY 107.47
金(国内小売)  4671円/g
白金(国内小売) 4390円/g
近頃、相場の記事をほとんど書いていません。…が、動きがあれば記事にします。とりあえずUSD/JPYなどは追加為替介入の動きと、米国の金融緩和政策、目先では米国雇用統計を注視する必要があります。これに加え、ギリシャ情勢などを見ておけばよさそうです。USD/JPYは円高方向とみていますが、どこかで更なる追加介入の可能性があるので、どちらに乗ろうか迷っています。要は、為替介入でUSD/JPYを買うか、介入後にUSD/JPYを売るか迷っているということです。このまま円安に流れが変わることは、今のところ想定していません。
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