放射能汚染の真実は?

放射能汚染の真実は?
先日の記事で、福島のお米から放射能が検出されたと記事にしましたが、最近の報道を見ても分かる通り、福島のお米の放射能汚染は問題ないとされています。12日には、最後まで残っていた福島県二本松市と三春町の新米の検査結果がでました。国の暫定規制値(500ベクレル/kg)を下回ったとのことです。これで全ての同県の本検査を終了し、規制値を超える放射性セシウムが検出された例はなく、今年の作付けが認められた県内市町村からの福島産米の出荷が全て可能となりました。
また、政府は警戒区域計画的避難区域、緊急時避難準備区域の米の作付けを制限(5000ベクレル/kg以上で作付け制限)しましたが、該当地点はなかったとのことです。
この検査の結果で福島県産のお米はすべて問題無いと評価されたわけですが、おいらはこの結果を額面通りに受け取ってはいけないと思っています。
放射性物質汚染検査は、予備検査と本検査の2回行われます。予備検査で二本松市小浜地区産の米から暫定規制値と同じ500ベクレル/kgの放射線を9/23に検出しています。県は二本松市を重点調査区域に指定し、調査地点数を増やして本検査を行い、本検査で規制値を超えた地点があれば、旧市町村単位で出荷停止となる仕組みでした。
ここで問題なのは、まず、予備検査で引っ掛かっているという事実です。そして、その後の本検査の結果は500ベクレル/kgギリギリでした。正に談合が行われているかのような結果と言えるでしょう。予備検査で500ベクレル/kgを超えていたものが、本検査で500ベクレル/kgをギリギリ下回ったと言われても、胡散臭い以外の何ものでもありません。100歩譲って正確な値だとしても500ベクレル/kgから危ないと言われているものが、499ベクレル/kgだから安全と言われてもとても進んで食べる気にはなりません。
さらに、横浜市北区のマンション屋上に堆積した土砂ではストロンチウム半減期約30年)が検出されました。文部科学省の調査では、これまで福島原発の100km圏外でストロンチウムは検出されていないとのことですが、横浜で検出された以上、これも隠ぺい工作の匂いがします。横浜で検出されて福島で検出されないということには大いに疑問を抱かなくてはなりません。
元素の周期表を見ても分かる通り、ストロンチウムプルトニウムなどは分子量が大きい(重い)ため、遠くには飛散していないという位置づけで、遠方の地域の検査は行われていませんでした。ストロンチウムはウランが核分裂を起こしできる物質で、β線のみを出すため、通常の検査に使われているγ線(セシウムなどが放出する)の検査を行っても検出できません。
また、プルトニウムではα線を出しますので、同じく専用の測定機器が必要となります。
さて、話を福島産のお米に戻します。
データの捏造を疑わせるような数字で検査を通ったお米…。もし、本当だとしても基準値ギリギリです。基準値はというと、それも信用できません。
さらにストロンチウムなど特殊な検査を行わなければならない物質に関しては、ノーマークと言えます。特に食料においては内部被ばくが問題になりますので、γ線より危険なβ線α線を重視すべきです。
このような、怪しいお米が流通し始めました。
被災地を救済するという思いが、二次被害を招く恐れがあります。おいらは、福島のお米は政府が責任を持って買い上げ、市場に流通させない方が良いと思っています。
最後は個人の判断によりますが、東北の農家の人が一生懸命作ったお米をこのような位置づけにしてしまった東電と政府、それを容認した国民(自分)に怒っている人も多いでしょう。
人類が原子力を使うにはまだ早いといえます。暴走した原発を終息させるすべを何も持っていないのが現状です。引くべく時に引けないと後で取り返しのつかないことになります。現在8割の原発が止まっていても日本は動いていますので、原発が無くても何とかなるということです。徐々に自然エネルギーに変換すべきでしょう。
ちなみに世田谷の路上で2.7μS/hの放射能が検出されました。福島の飯館村(計画的避難区域)は2.1μS/hの放射能ということを考えても、その放射能汚染レベルの高さが分かります。関東はもちろん日本全国に放射能汚染は拡大しています。世田谷区は、汚染場所を高圧洗浄機で洗い流したようですが、放射能レベルは変わっていません。(世田谷においてはラジウムが原因と報道されていますので福島とは関連が無いとされています。しかし、原発が原因のホツトスポットはあると思われます。)
最後ですが、民間で消費されないお米(値の下がったお米)はどのような流通経路をたどるかというと、外食産業やスーパーのお弁当などに使用されるわけです。
投資という側面から検証すると、今回の福島のお米が出荷され、少し様子を見て価格が下落しなければ、米先物は買いと思っています。要は、民間の米売りを外食産業が下支えするということです。民間が敬遠し価格が下落したお米を、外食産業は喜んで購入するでしょう。(安く仕入れることができるため。)
今日の相場
USD/JPY 76.83
EUR/JPY 105.45
金(国内小売)  4419円/g
白金(国内小売) 4140円/g
とりあえず、今は相場を傍観しています。今はこう着状態ですが、欧州ではデクシアの破綻がこのまま終息するかが問題です。米国はメガバンクや州の破綻などが焦点となりますので、もう少し先かという気がします。とりあえず、リスク回避の動きということに変わりはありません。多少戻していますが、クロス円下落(円独歩高)、米ドル高、貴金属軟調から下落、株安と予想しています。
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