富裕税について

富裕税について
現在、日本政府は震災復興などという名目で増税しようとしています。どうも所得税増税しようとしているようですが、このデフレ下でそんなことをしたら景気をさらに悪くするのはまず間違いありません。(資金を捻出するなら、まずは削れるところを削るべきなのでしょうが、これも利権に群がる人達がいるので実現が難しい状況です。) 確かに、日本の財政事情は取り返しのつかないレベルに達していると思いますので、増税なしで財政再建などできるわけもありません。
財政再建を行うには、
・金融緩和を行った上で財政出動を行い景気の底上げをする。
増税社会保障を切り詰めるなどの緊縮財政を行う。
という2つの方法があります。
この2つの政策は、相反するものなので同時に行うのは難しそうですが、できないことも無いかもしれません。
まず、財政出動ですが、ただ土建屋にお金をばら撒くだけのやり方を止め、クリーンエネルギー関係や蓄電など今後必要になるであろう技術についての仕事を創設し、これに資金を投入します。そうすれば雇用も生まれます。
次に増税ですが、消費税や所得税を上げてしまっては庶民の財布の紐はますます固くなってしまいます。景気の腰を折らないためには、富裕税を導入するのが無難と思います。
富裕税なら、一般の人達が生活に困るわけではありませんので、景気の腰を折ることにはならないでしょう。(資産家の人には、ホントに申し訳ないのですが…) できることなら富裕税などを導入する前に、宗教法人税やパチンコ税を導入して欲しい所ですし、天下り官僚や独立行政法人に退場してもらった方が、財政再建の効果は大きいでしょう。…可能ならば
とりあえず、世界の事情を書いておきます。
2009/09/22に記事にしたのですが、世界の富の分布は以下のようになっています。
世界の富の40%を上位1%の人が保有。 世界の富の51%を上位2%の人が保有
世界の富の71%を上位5%の人が保有。 世界の富の86%を上位10%の人が保有
世界の富の99%を上位50%の人が保有。世界の富の1%を下位50%の人が保有
これを見ても富の分布はかなり歪な状況であることが分かります。
世界のお金の半分を、世界の人口の2%の人が所有する反面、たった1%のお金を世界の人口の50%の人が取り合っているという極めて歪な状況なのです。当然この数字が日本国内に適応されるわけではありませんし、日本においての格差は他の先進国より低くなっていると思います。しかし、日本にも格差はありますので、富裕税の効果はあるでしょう。よく、金持ちがお金を使わないと景気が良くならないので、富裕税をかけてはいけないなどという意見も聞かれますが、余分なお金を一般庶民層(特に若者)に再分配した方がより有効と思われます。
日本の財政事情は悪化の一途をたどっていますので、デフォルトなどにより手持ちの資産が紙屑になってしまっては元も子もありません。もちろん庶民の生活が保障されているような時なら、100億円でも1000億円でも蓄財すれば良いのですが、庶民の生活が窮している時などはある程度協力してもらえば有難いものです。
ちなみに、読売新聞の記事によると、財政赤字が深刻化する欧州各国で、大企業トップや富豪が相次いで「我々にもっと課税を」と訴えているようです。緊縮財政が続く中、庶民の不満の矛先が自分たちに向くのを避ける狙いがあるようです。フランスでは8月下旬、「国内で最も裕福な女性」と呼ばれる化粧品会社ロレアルの大株主リリアーヌ・ベタンクールさんや石油大手トタルのクリストフ・ドマルジュ最高経営責任者(CEO)ら16人が「国の将来が財政赤字に脅かされている今、我々は貢献の用意がある」という書簡を連名で雑誌に発表しました。続いて、イタリアを代表する「セレブ」で高級車フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモロ会長が地元紙で「中産階級への増税はけしからぬ。まず金持ちに求めよ」と訴え、ドイツでは「課税を求める富裕層」というグループが、資産家への新たな課税を求めているようです。
特に、移民格差のあるフランスなどでは、低所得者の不満がたまり暴動などが起きています。イギリスで起きた暴動なども記憶に新しい所です。国の人口の大多数を占める庶民を追い詰めてしまっては、富裕層も枕を高くして寝られないというところでしょうか?
今日の相場
USD/JPY 76.63
EUR/JPY 103.54
金(国内小売)  4336円/g
白金(国内小売) 4285円/g
金価格がユーロ不安によって下落しています。まったく金を保有していない人は、この下落(まだ下落余地あり?)で多少購入すれば良いかもしれません。
ただし、今回の下落はギリシャのデフォルト要因によるものです。この先、もしユーロ解体(もしくはそれに近い事象)が起これば、更に金価格は下落することになります。また、現在の金融不安の本丸である米国国債の暴落が起これば、更に更に金価格は下落するでしょう。おいらは今までユーロ危機はある程度限定的と思っていましたが、こうなってしまってはそんな悠長な事は言っていられません。したがって、後2回大きく暴落する可能性があると思っています。
そして、その後の金価格は大きく上昇するものと思われます。
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