ギリシャのデフォルト問題

ギリシャのデフォルト問題
先日の財務相会合ではユーロ全体でギリシャへの支援を行うと確認し、目先のギリシャのデフォルトは遠のいた感じとなっています。しかし、欧州ソブリンリスクはこれからが正念場と言えそうです。
本来、米国の信用リスクの拡大に伴って、欧州ソブリンリスクが着目された感があり、ユーロの下落は米国信用リスクに引っ張られるイメージを持っていました。通貨安競争に利用されたのか、または落ち行く米国に足を掴まれたのかは分かりませんが、とにかくギリシャデフォルト問題が、思った以上に収拾がつかなくなってきているのではないかと思われます。
また、ユーロ圏でギリシャを救済するとしていますが、今後はイタリア、スペイン、アイルランドポルトガルに波及するのは火を見るより明らかです。ユーロ圏を攻撃、または、通貨安に利用しようとすれば、ネタはゴロゴロ出てくるということです。そうこうしているうちに、ドイツ辺りがさじを投げてしまえば、ユーロ崩壊とはいかないまでも、統一通貨としての成長は大きく後退することになるでしょう。以前から記事にしていますが、ユーロが統一通貨として機能するには、ユーロ導入国の経済力がある程度同じであることと、財政政策や社会保障の足並みを揃えることが重要といえます。
…ということで、米国の信用不安程では無いとしても、ユーロ危機はもはや無視できる状況ではなく、どちらが先に転んでも世界恐慌突入ということになりそうです。
ちなみに、おいらはユーロの負債自体は米国の負債に比べると大したことはないと思っていますが…。
ギャンブル金融で積み上げてきたデジタルマネーが、一気に崩壊する日も近くなっているようです。
今日の相場
USD/JPY 76.33
EUR/JPY 104.91
金(国内小売)  4676円/g
白金(国内小売) 4681円/g

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