今後の金価格の推移について

今後の金価格の推移について
近年高騰を続ける金価格ですが、今後どのような推移をするでしょうか?
米国の財政赤字がある程度健全化しない限り、何をやっても金価格の上昇と米ドルの下落は続きそうです。今まで米国や日本が行ってきたように、問題の先送りをしている間は、金価格も上昇し続けるでしょう。

おおざっぱに考えれば、財政赤字が増えている場合は金価格も上昇し、税収内で予算を立てられれば金価格も横ばいとなり、財政赤字を縮小できれば金価格も下落ということなのでしょう。
しかし、米国が税収の範囲内で予算を組むことが果たして可能でしょうか?おそらく民間には、まだ隠れた巨額の不良債権があります。これらが表面化すれば、政府が引き受けなくてはなりません。また、追加の量的金融緩和が行われれば、更に貨幣価値は下落すると考えられます。
日本においては、特別会計天下り、為替介入、バラマキ政策などで、巨額の無駄遣いをしています。この傾向が来年、もしくは再来年あたりに改善されるでしょうか?税収内で予算を立てることすら、夢の話に思えてきます。
…ということで、このまま政府がダラダラと問題を先延ばししている間は、金価格も底堅く推移すると思われます。(金はまだまだ上昇余地があります。)

では、次に途中で起こりえる相場の下落(乱高下)について考えたいと思います。
金価格は今後、顕著に上昇しそうですが、やはり何度かの下落をこなしながら上昇する事になりそうです。中には暴落と呼べるような動きもあるでしょう。
まず、現在の金相場取引はハッキリいってギャンブルと化しています。レバレッジをかけた資金が入りこんでいますので、決算や損失補てんの売りがまとまって出ると、大きく下落するでしょう。
金融支配層とは言いませんが、ゴールドマンやソロスファンドなどが巨額な資金を使って、相場操作紛いの取引を行う可能性もあります。
また、金のデジタル取引では、裏付けする金地金が無い状態で、無制限に金を売っている節があります。もし、そのようなことがあっても、取り付け騒ぎでも起こらない限り、表面化する事は無いのですが、現在の状況を考えると、現受けで金現物を要求する場合も増えるかもしれません。その時に、裏付けする金が無かったりすれば、金の価格は大暴落する可能性があります。
昨日の記事にも金の下落要因について少し書きましたが、民間の不良債権が表面化した場合とする方が妥当でしょう。ただし、現在では米国債のデフォルト、もしくはそれに近い事が起こった場合も含めて良いのかと思います。

とにかく、景気回復に伴う財政の健全化の兆しが見えない限り、金価格は上昇する可能性が高いということです。そして景気回復に伴う財政の健全化など不可能なわけですから、追いつめられた(もしくは計画的?)米国がデフォルトや戦争を含め、何かしらのウルトラCを行うことを想定しておかなくてはならないということです。
今日の相場
USD/JPY 76.78
EUR/JPY 110.44
金(国内小売)  4891円/g
白金(国内小売) 5000円/g
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