今後の金投資について

今後の金投資について
最近、金に関してのアクセスが多いようなので、今日は金投資の注意点について少し記録しておきます。
ここ最近の金価格はさらに上昇し、史上最高値を更新しています。 (8/21大手地金商小売価格4820円/g)
この背景には、
・先進国(特にアメリカ)の財政不安。
・金融緩和による市中資金の増加。
・インフレ懸念。
などが挙げられます。
米国財政赤字はもはや取り返しのつかない金額に達しており、日本の財政赤字同様、まともに返済できる金額をはるかに超えています。
また、金融緩和策を実施し、市中にお金をばらまいてきたのですが、問題は解決せず、その資金はギャンブル化したマーケットに流れています。
当然、米国財政不安により米国債(米ドル)の信用は失墜することになりますし、行き過ぎた金融緩和政策のため通貨価値も希薄になってきます。

現在は、通貨の信用リスクが極端に高くなっている状況といえます。

通貨の信用リスクが高くなるということは、相対的にコモディティーなどの実物資産の価値が高くなるわけですから、ここでインフレが懸念されてきます。
景気の良い時ならば、物価とともに景気(給料)も上昇するので良いのですが、今回はデフレの真っただ中です。この状態で物価が高騰すれば、スタグフレーションということになります。失業率の上昇(給料の減額)という状況下で、物価が高騰すれば生活はどんどん苦しくなってしまいます。

このような状況が背景となり、金価格は上昇を続けてきました。
当ブログでは、一攫千金を狙うのではなく資産保全という意味合いでの現物保有の有用性を書いてきましたので、それに賛同していただいた方は、すでに多少なりとも金の現物を保有していると思われます。

さて、本題ですが、これから金を購入、または買い増しをしようとしている場合、金価格が史上最高値を付けた現在、本当に買ってもよいのか?…ということが問題となってきます。ここまで価格が上昇すると、やはり金価格の暴落が怖くなります。
金価格が上昇する要因は先ほど挙げました。少なくとも米国債が暴落するまで、この問題は解決しませんので、今後も金価格は上昇するということになります。
しかし、当然、投資というより、投機的要素が大きくなるので、それ相応のリスクを取ることになります。現在の金価格を考えると、資産保全の現物保有よりも機動力のある先物取引が良いのかもしれません。
資産保全という意味合いで金現物保有をするには価格が高くなり過ぎた感じがします。基本的に金の現物保有は、金融不安など無い時に金融不安が起こった時のリスクヘッジとして購入すべきです。金融不安も最高潮に達しつつある現在購入するのは、本来の役目を果たしているとは言えません。
それでも、通貨の信用が回復する兆しも見えない現在、今後起こるであろうインフレに何の対策も講じていないということは非常に危険といえます。
現在金の現物を保有しておらず、資産保全として購入したい方は、暴落覚悟で買うしかありません。もし、暴落したら長期保有し、子供にでもあげればよいのです。また、「今後は消費税が上がる可能性が非常に高いので、そうすればその分は戻ってくる」…程度に開き直るしかないでしょう。
おいらは、金価格の上昇中に、一瞬の大暴落が起こると予想しています。この時はおそらくプラチナの暴落が大きくなるとみていますので、金とプラチナを合わせて購入できればと思っています。
一瞬の大暴落とは、金融不安が表面化した時に、世界の米国債保有している金融機関が多額の損失を被り、ヘッジとして購入していた金を売却する時が来るということです。金地金を購入するチャンスがあるとしたら、正に最後のチャンスになると思われます。
今日の相場
金(国内小売)  4820円/g
白金(国内小売) 4961円/g
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