金の現物は何処にあるのか?

金の現物は何処にあるのか?
金デジタル(証券)取引について少し書いておきます。
まず、金ETFなどの証券化先物でのデジタル取引についてですが、近年急拡大してきたことは周知の事実といえます。金は需要が急拡大しても、鉱山で掘ったり、リサイクルしなければならないため、供給はなかなか追いつきません。
しかし、金ETF先物で買いを入れても、おそらく無制限に供給されるでしょう。
唯一、この不可解な関係が暴露されるとしたら、契約者がみんなが「金に替えてくれ」と言った時です。
金融機関や証券会社がが、金の在庫以上のデジタル取引をしているのは、まず間違いないでしょう。裏付けの金ははたして本当にあるのでしょうか?また、現受けを希望した時に現物を手にすることができるのでしょうか?
このような需給関係が明らかにおかしいと言える金デジタル取引の裏には、暴落の危険性が常に潜んでいると言えます。どこの金融機関も証券会社も、金の金融商品は金現物で担保されていると必ず言うでしょう。
金の現物の動きはもっと複雑で、一般の人が窺い知れない動きをしていると思われます。国の出すデータですら疑わなければなりません。
日本の金現物の保有高は、765トン(世界8位)とされていますが、それは日銀の地下倉庫にあるわけではありません。現物は米国にあり、日本は借用書をもっているだけとされています。
「いや、日本にある!」と断定できる人はいるのでしょうか?
フランスは自国の金を、軍艦を率いて米国から自国に金を持って帰った経緯があります。
所詮、世界の金の現物も米国が管理しているわけです。
…というか、米国ではなく金融支配層が管理しているかもしれません。
金の現物は何処にあるのか?…ということはここまでにして、米国の金の輸出入の不可解なデータを載せておきます。
2004年度 輸入283、輸出258、財務省在庫8140
2005年度 輸入341、輸出324、財務省在庫8140
2006年度 輸入263、輸出389、財務省在庫8140
2007年度 輸入170、輸出519、財務省在庫8140
2008年度 輸入230、輸出595、財務省在庫8140単位(t)
輸出が超過しているのに何故か在庫が変わっていません。この間の国内消費はおおむね180〜185(t)となっています。(鬼塚英昭著書)
これを見る限りでは、所詮米国の発表している情報も大して信用できないと思えます。
真実がどこまでなのかは分かりませんが、少なくとも言えるのは世の中が安定しているなら、デジタル取引で取り付け騒ぎが起こることも無いでしょうから、多少事実を捻じ曲げても問題にならないでしょう。
しかし、今は、場合によっては金の取り付け騒ぎが起こりかねません。そうなると一気に金のデジタル残高の虚が露呈し、大混乱を招く恐れがあるということです。世の中の金融機関(国家)が、投資家(国民)を騙し通せるかがポイントといえます。
今日の相場
USD/JPY 76.68
EUR/JPY 110.01
金(国内小売)  4538円/g
白金(国内小売) 4765円/g
スイスフランとユーロがペッグするという発言でスイスフランは下落に転じました。どうなるのかは分かりませんが、現状では口先介入というところでしょうか?おいらは、このような動きに違和感があります。スイスフランの下落が何かの予兆かもしれませんので、今後はより一層の注意が必要だと思います。
相場は現在、動けずに揉み合っているようです。先日の記事の通り少し様子を見ようと思っています。イメージ的にはリスク回避に推移すると思います。
金、CHF/JPY、コメなどはまだ買えません。プラチナや豪ドルは多少揉み合いつつもそのうち下落、USD/JPYは徐々に下落、ユーロはファンダメンタル要因で乱高下と見ています。
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