実態の見えない放射能汚染

実態の見えない放射能汚染
今日、民法放送で福島の桃が売れないというニュースを見ました。農家の人の話では、利益が前年比90%減と言っていたので、収入は10%ということになります。しかも、地面に落ちたものは、今までジュースなどに加工していたそうですが、原発事故以来地面に落ちたものはすべて廃棄しなければならないということです。
このようなニュースを見ると、本当に現場の農家の方々は大変だと思います。もちろん国の放射能基準をクリアしているのに、誰も買ってくれないと言えば風評被害といってもおかしくないような気がします。
しかし、消費者は情報が無くて怖いのも事実なわけです。
通常、大量の農作物を検査する場合は「抜き取り調査」といって、例えば桃を1000個収穫した場合、その1つを抜き出して検査し、大丈夫ならその近隣で収穫したものは大丈夫であると判断します。この抜き取り調査も何個に対して何個の抜き取り調査をしたのかも分かりません。ひどい場合は、村で桃を1つ検査して大丈夫だから、この村でとれた桃は全部大丈夫だとか、もっと大きな地域までカバーしている場合もあるでしょう。
しかも、地面に落ちたものを廃棄しなければならない土地でできた桃を簡単に食べる気にはならないでしょう。
また、牛の飼料用のワラが放射性物質で汚染されていて、汚染牛肉が市場に流通するという事件が起こりましたが、野ざらしにされているワラが基準値以上に汚染されているなら、他の農作物も同じく汚染されているのではないか?…と考えるのが普通です。
ワラは駄目だけど、農作物は大丈夫と言われてもそう簡単に納得できません。
放射性物質は本当に怖いわけです。内部被ばくともなると、放射性物質が常に体内に存在し、排泄されるまで障害は続きます。(放射性物質の出す放射線が、細胞のDNAを障害し、細胞を癌化させたりします。)
国の発表する基準も完全ではありません。何故なら国もそのようなデーターを持っていないからです。見方を変えれば、癌になる確率は今まで10%だったけど、汚染した食品を食べても12%に上昇する程度だから大丈夫といっているのかもしれません。もしくは15%?基準も何もありません。
10年後癌になった人が10%から15%になったとしてもその原因が、放射性物質によるものと断定するのは困難でしょうし、国は認めないでしょう。新興国の大気汚染が進んだからとか、なんでも理由は付けられます。ちなみに100万都市の5%だと5万人ということになります。政令指定都市クラスでは、5万人が被ばくで亡くなったとしても、うやむやになるかもしれません。
…ということで結論ですが、やはり原発からは撤退するしかないということです。我が国は原爆被爆国です。その日本が原発放射能汚染を拡大させたなどということがあってはいけません。そして、現在の汚染地域の農家の補償は国と東電がすべでしょう。
放射性物質はうやむやに無くなることはありません。半減期が30年、100年、1000年といった物質があります。今でもチェルノブイリの汚染区域は拡大しており、放射線量も当時と変わっていません。現地の市場では横にガイガーカウンターが備え付けられていて、買い物客はその測定値を目の前で確認して購入しているのです。
もし、国民が原発を容認したとすれば、その時はどのような原因であっても原発事故が起こった場合は、全額税金で補償しなければなりませんし、また、国民が被ばくしたとしても文句は言えないのではないでしょうか?
こんなに大事件が起こっても、おそらく国民は1年もすれば忘れてしまうでしょう。毎日、毎日国の安全基準はクリアしているから大丈夫と聞かされ続けるからです。
ちなみに、国の基準はクリアしていますが、国民から敬遠されて値の付かなくなった汚染地区の米や野菜はどうなるのでしょうか?
おそらくデフレで困っている(値下げ競争している)外食産業や、弁当屋に回ることになるでしょう。外食産業や弁当屋に責任はありません。何せ、国の基準をクリアしている安全な食品を提供しているからです。
今日の相場
USD/JPY 76.62
EUR/JPY 109.38
金(国内小売)  4581円/g
白金(国内小売) 4756円/g
今のファンダメンタルを考えると、為替は介入がありそうなので動けない。株は下落の勢いが強くなりそうなので到底買えない。貴金属も揉み合いなので様子を見る。…ということになります。多少金が落ちてきているので、押し目買いということ以外思いつきません。もちろんデイトレやスキャルなら話は別ですが…。
ちなみにおいらは、東電の株をちょっとだけ買い持ちしているのと、金とプラチナを買い持ちしています。(プラチナは早急に利喰う予定です。)
先物は新米の値がついた時に買いたいと考えています。新米の値が付けば、東北米の件は相場に織り込まれたということでしょう。暴落したとしても米は先ほどの記事の通り、外食産業が買い支えると思いますので、下落も限定的かと思われます。その一瞬が買い時と考えています。
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