世界基軸通貨を管理するということ

世界基軸通貨を管理するということ
世界基軸通貨は、世界経済が伸びているときに決算通貨としての役割を担わなければいけないため、世界経済の規模に相当する紙幣を発行することができます。この時、輪転機を回して紙幣を発行して世界に流通させると同時に、紙幣を発行した分はただで海外の物資やサービスを購入することができます。
そして、それを管理する体制が無ければ、信用という名のもとに自由に紙幣を発行することができます。それを長年繰り返してきたのが米国です。
では、世界経済が、失速してきたらどうなるでしょうか?
当然今まで世界にばらまいてきた紙幣の供給量が多くなりすぎているので、回収しなくてはなりません。その時紙幣を回収するには、当然物資やサービスが必要なわけです。米国は世界から紙幣を回収する時期といえます。しかし、紙幣を回収するための物資もサービスもあのません。(巨額の米ドルを担保無しで垂れ流してきたのです。)
米ドルは物資などで裏付けされた通貨ではありません。ただの紙切れなのですから、信用が崩壊すれば当然その価値も地に落ちてしまいます。
紙幣を発行するには裏付けが必要です。特に基軸通貨ならなおさらです。それを怠り、また容認してきた資本主義経済全体が今崩れ去ろうとしているのかもしれません。
おいらは、信用だけで通貨を発行することはできないとは言いませんが、現状は難しいと考えています。
世界各国が、資金や物資を拠出しつつ、各国の経済規模に応じて通貨を発行し、これを国際機関が管理すればよいのでしょう。経済規模が追いつかない国は、基軸通貨と連動しつつ、自国通貨を使用すればよいのではないかと思っています。ユーロはマーストリヒト条約の基準に達していなかった国を、監査できずユーロ圏に加盟させたことが、失敗だったのでしょうが、今後の世界基軸通貨を作るにあたっては、いい経験になったと思います。
世界各国の経済格差、政治政策の差などがある程度統一できない限り、世界基軸通貨を作るのは難しいといえます。
今日の相場
USD/JPY 77.87
EUR/JPY 110.83
金(国内小売)  4482円/g
白金(国内小売) 4629円/g
もう書くことは同じです。金上昇、USD/JPY下落、株下落という大局が、米国債の暴落まで続くということです。今、クロス円を仕込んだり、株を買ったりするよりも、金やコモディティーの方が底堅く上昇すると思います。クロス円や米ドルに関しては対する通貨によって、違った動きをしますので、注意した方が良いでしょう。例えば、金、プラチナ、スイスフラン(CHF)、豪ドル(AUD)はイメージ的に強い気がしますが、急激なリスク回避が起こると、プラチナとAUD/JPYは急激に下落するでしょう。場合によっては、米ドルが上昇することもあります。一方、金やCHFは下落も限定的だと思われます。
このような事がイメージできてないと、いざという時に冷静な判断がてきませんので、イメージのわかない人には金地金の購入をお勧めしています。FXや先物なんかに熱中する前に、保険として現物保有をすることが極めて有効なのです。
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