米雇用統計発表後でも相場は動かない

米雇用統計発表後でも相場は動かない
久しぶりのブログ更新…というか更新をサボっているという方が的確でしょうか。
とりあえず、職場での内部ローテーションが3月にありまして、ようやく新しい部署に慣れてきました。今までは(その筋の人しか分からないと思いますが…)血液中の血球数やその分類、また、尿の成分や寄生虫の検査を担当していましたが、細菌検査に異動になったわけです。現在は、世間で話題になっています、O157とか多剤耐性アシネトバクターとかいう細菌の同定検査をしています。
…ということで、仕事が忙しくてブログを更新している暇がなかったのです。
仕事の都合上、相場は短期視野で見ることはできないので、長期視野で見ることになりますが、投資する上ではギャンブル要素が抜けて良かったかもしれません。(短期になるほどギャンブル性は高くなるという持論ですが…)
さて、先日米雇用統計が発表されました。5月非農業部門雇用者数は5.4万人増(市場予想16.5万人増)、5月失業率9.1%(市場予想8.9%)と市場予想より悪い結果となりました。現在の相場はどちらにもうごいておらず(多少円高)、こう着状態といえます。
おいらは米雇用統計などの経済指標をそのまま評価していません。今回の雇用統計が悪い数字(市場予想という作為的な数字より悪い数字)になったのは、米国が円高(世界的な米ドル安)に持っていこうとする強い意志の表れと思っています。
テクニカルをみると、86円台付近まで上げてもおかしくはありませんが、そこまで行く可能性は低いと予想しています。現状では82円台では売りで良い気がします。米国はそこまでの(86円台の円安に誘導する)余裕も無くなっているのでしょう。
最悪86円までの円安を想定してストップをかけ、ショートポジションをとるというスタンスで臨みます。
今後も80円台プラスマイナス2円程度でのこう着ということになるでしょう。その後一旦の上昇(上限86円まで)をみて下落するのか、このまま下落するのかがポイントとなりますが、はっきりいって良く分かりません。ちなみに、おいらは目先90円とか100円は予想していません。
とりあえず、米雇用統計でも動かない相場を大きく動かすには、市場のニュースが必要といえます。少し前に記事にしましたが、次なる暴落きっかけは、米国民間市場から発信されるのではないかと思います。おそらく米国債の格付けが下がるということではありませんし、中東やPIIGSの財務状況の悪化でもないでしょう。
ファニーやフレディーの破綻、もしくは商業不動産関連の不良債権が米国金融機関を直撃するといった事件が起こるはずです。当然モノラインあたりにその前兆が起こるかもしれません。(最終的に米国債が暴落することになると思いますが…。)
要は、ファニーやフレディー破綻とか、商業不動産ローン破綻とか、モノライン破綻とかが大きく報道されたら、二番底に向けての危険信号といえます。そうなると相場的には、一時的な米ドル高後の米ドル暴落とか、一瞬の貴金属暴落後の暴騰とか、株価の全面的な暴落とかが起こりえます。当然金利が上昇するはずなので債権も全滅です。
今年の後半から来年の前半にはこのような事件が起こるかもしれませんので、備えは万全にした方がよいでしょう。
逆にその大底が最大のチャンス(信用リスクも増大しますが…)ということで、貴金属と株を購入すれば良いと思いますし、為替もそこら辺が大きな転換点になるのは間違いありません。ただし、為替、株、商品の相関が大きく崩れる転換点でもあることをお忘れなく…。
今日の相場
USD/JPY 80.25
EUR/JPY 117.42
金(国内小売)  4218円/g
白金(国内小売) 5036円/g

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