今回の為替介入について

今回の為替介入について
18日のニューヨーク外国為替市場では、主要中央銀行による円売り協調介入を受け、円が下落しました。ロイターによると、G7が円高阻止に向けた協調介入で合意したことを受け、主要中央銀行は18日、円売り介入を実施しています。日銀だけで推計2兆円以上のドル買い介入を行ったとしています。米連邦準備理事会(FRB)、イングランド中央銀行カナダ中央銀行欧州中央銀行(ECB)も同日、それぞれ円売り介入を行ったことを確認しました。 野村証券の試算によると、ECBの介入額は約5500億円、BMOキャピタルの試算によると、カナダ中銀の介入額は100億円相当とみられています。
今回の円高の動きは、東北関東大震災、米国株価の下落などにより、リスク回避の動きとなったのが原因ですが、急落時は故意的に世界的に取引の少ない時間を狙って仕掛けたと思われる節があります。その後は、為替介入を行い、正に行ってこい相場となりました。
では、ここでリスク回避の動きが治まると思ったら、そうはいかないでしょう。リビア情勢などを考慮すれば、再度リスク回避の動きが強まるでしょうし、米国の金融危機がどのような形で表面化するかは分かりません。
今回のように投機筋の仕掛けや、政府の介入などは今後も繰り返され、相場は乱高下します。米国経済はもはや薄氷を踏んでいる状態といえ、この状況を何とかしようとして、今回の為替介入が行われていると考えてもよいでしょう。各国が協調して、円を売って
米ドルを買っている。
ということです。目的は、円を売ることではなく、米ドルを買うということではないかと思うわけです。その後、どうせ米ドルは暴落するでしょう。日本政府も投機筋が仕掛けた為替介入などに振り回されて2兆円も使ってしまいましたが、そのお金の半分でも被災地に回して欲しいものです。
今回、安全と思われた原発の危機管理が甘かったことが露呈しました。原発については今後、さらなるリスク管理の強化を行わないといけないわけです。原発の安全管理や被災者の方々の救援にもっとお金を使うべきで、米国を助けるための為替介入などやっている場合ではありません。当の米国は、中東で戦争を仕掛けています。大義について正しいとか、間違っているとかはおいらには分かりません。ただ言えることは、米国の最後の財産は軍事力ということです。
今日の相場
USD/JPY 80.64
EUR/JPY 114.35
金(国内小売)  3904円/g
白金(国内小売) 4790円/g
再度、リスク回避の動きに戻っていくと予想しています。金とプラチナのロングを仕込みましたが、とりあえず撤収しようと思っています。
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