欧州中央銀行(ECB)の行く末

欧州中央銀行(ECB)の行く末
ECBが先週引き受けた国債の、額は約165億ユーロとされています。今回の国債の引き受けは市中にお金をバラまく金融政策ではなく、あくまで救済措置であるとしているようです。景気の動向を調節する量的緩和政策と違い、一時的(ごく短期間)な救済措置と言うわけです。
しかし、世界を見ても金融支援という名のもとに中央銀行が、国債を引き受けている国に、改善の余地があるでしょうか?金融支援、財政出動などの名の下、問題を先送りにして財政赤字を積み上げてきました。何故赤字が積み上がったかという事を考えて下さい。
財政健全化を行なえば、景気は失速します。だから赤字国債を発行してでも財政出動をして景気を刺激するとしてきました。そして、景気が良くなって借金を返すというのですが、はっきり言って負債を返すのを見たことがありません。
今回、ECBが国債を引き受けましたが、それによりユーロ全体の景気が回復して、ギリシャが借金を返せるかというと、厳しいと言わざるを得ない訳です。そして、だらだら国債を引き受けるのが当たり前になって、巨額の財政赤字を積み上げるというお決まりのパターンになるわけです。
何度も言うようですが、経済が成長過程であれば赤字国債の発行も良いでしょう。しかし、現在のように世界経済が熟したような状態(経済活動に使用する通貨の必要量が横這いか、もしくは低下する状態)になると、それは通用しません。
ユーロはかつてない危機に直面していますが、この問題を回避した時、ECBには巨額の財政赤字が積み上がっているであろうことは容易に想像できます。
ちなみに、今ドイツがユーロを脱退してしまえば、ドイツ自体の痛みは短期間ですむでしょうが、EUの中のドイツ、または世界の中のEUという事を無視するわけにはいきません。だからユーロはじりじり値を下げていく運命といえるわけです。
今日の相場
USD/JPY 92.75
EUR/JPY 115.26
金(国内小売)  3862円/g
白金(国内小売) 5348円/g
EUR/USDショートは、あっという間にストップとなりました。月足のサポートはさすがに堅かったようです。しかし、いずれこのサポートは破られるとみていますので、押し目で売っていこうと思います。下落は足が早いので、乗り遅れないようにしたいです。
貴金属は調整しています。買い増したいのですが、もう少し下げ余地があると思われますので、今しばらく様子を見てみます。
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