金価格の独歩高

金価格の独歩高
ギリシャソブリンリスクを受け市場は株安、円高(リスク回避)に推移しています。ここにきて今までと少し違うのは、金価格が独歩高になってきているという事です。以前から金価格は、最終的にペーパーマネーの変動から乖離して上昇すると記事にしてきましたが、その片鱗が見え始めたようです。
最近では株価が下落し、リスク回避に市場が動くと、ファンド筋が損失補てんのために金を売却しています。これにより、金価格は株価や為替に連動し下落してきました。しかし、現状では多少の相場の下落程度は、金の買い需要が呑みこんでしまうようです。要は、現在のリスクは各国のソブリンリスクであるため、ペーパーマネーの価値の暴落を、市場が急激に折り込んでいるのではないかという訳です。株もペーパーマネーも国債も駄目となれば、おのずと金投資が浮上してきますが、この動きが加速しているのではないかと思われます。
今後のおいらの予想を書いておきます。
金価格は今後起こるであろう米国発の金融危機の2番底においては、さすがに大きく下落すると思われます。この時の下落幅は、以前3000円/gを割り込んでくると思っていたのですが、現状からすると難しいかもしれません。ここからは3000円/gを割り込めば買いで良いと思います。(行っても2000円台後半/gが限界?)
投資家心理が、すべての虚の資産に対して不信感を持っていますので、ファンド筋が換金売りをした時が最後の買い場となるでしょう。しかもファンド筋の換金売り(2番底)が来るのは、各国政府が問題の先送りをするため、まだ先かもしれません。それが長引けば、金貨価格はじりじり上昇するため、気づいたら4000〜5000円/gになっていたとしてもおかしくないのです。もはや、現状で金地金を保有していないという事は、貨幣価値の下がるインフレリスクに対して無防備という事なのです。当然、土地やその他の資産でも回避できるかもしれませんが、とにかく現物にこだわる時が来たという事です。
2番底に至るには、もう少し時間があるでしょうが、早めに動いた方が良いと思います。
おいらは、景気は上昇するように見えても、必ず下落すると予想しています。各国の財政事情を見ると、貨幣価値が減価する以外の未来を見出すことはできません。今までは財政出動などで景気を回復させてきたのかもしれませんが、結局その後の財政赤字を解消することはできていません。そのようなことを繰り返してきた結果、もう後が無くなってしまったのです。もう財政出動(金融政策も行き詰まり)による見かけの景気回復ではごまかせないところまで来ています。一度、痛みを伴った資本主義の後退を受け入れなければならないのかもしれません。この後退が更なる資本主義?の成長になることを期待していますが、その時にはペーパーマネー以外の現物資産の保有が重要と考えています。
何処の国も借金まみれ…。おいらは信用リスクの無い金の現物で資産を守ります。
今日の相場
USD/JPY 94.11
EUR/JPY 123.83
金(国内小売)  3698円/g
白金(国内小売) 5537円/g
税金対策のため金の現物を売却しましたが、すぐに買い戻します。現在、為替はノーポジで、金先物ロングを保有しています。為替はUSD/JPY、EUR/USD共に損切りとなりました。相場の波を逆行するようなトレードをしてしまったので頭を冷やしています。
EUR/USDはそろそろ買いたいと思っていますが、ファンダを考えるとまだまだ下落余地がありそうです。ただし、ユーロが一方的に弱いと言っている訳ではなくて、米国のファンダの悪さが露呈するのが、もう少し先ではないかという事です。
↓↓記事が参考になったと思っていただいた方…ぽちっと投票して下さい。
人気
ブログランキングへ
本ブログで紹介している投資手法や予想は、個人的な見解で正確性を保証するものではありません。投資は、各自の判断と責任において行うようお願いいたします。