ソブリンリスクについて

ソブリンリスクについて
仕事と趣味の都合でブログの更新を長らく休んでいました。本格的にブログに復帰するのは、もう少し先になる予定です。今日は現状の相場をまとめてみます。(こまめな更新ができないと思いますので、中長期的な視野で…)
最近では経済不況は底打ちして、徐々にではありますが、回復段階であるという意見が聞かれるようになりました。しかし、おいらは全くそうは思っていません。株価などの相場の指標だけで景気が底を打ったなどといわれても説得力はなさそうです。
今回の金融危機を招いた米国の不良債権は、何処に行ったかというと消えて無くなったわけではなく、政府が引き受けたわけですが、これは借金が米国政府に移行しただけなのです。これは米国のソブリンリスクが拡大していることをさします。米国金利が上昇したことによる米ドル買いなど正気の沙汰とは思えません。米国の長期金利の上昇は、米国債の暴落と表裏一体という事を忘れてはいけません。中国やオーストラリアが金融を引き締めるために金利を上げるのとは、明らかに違う側面があると思われます。
このようなソブリンリスクは特にユーロ圏で問題になっており、ギリシャ財政赤字問題は国債の格下げの原因となりました。ユーロ圏でギリシャを救済できないという事になれば、ギリシャにお金を突っ込んでいるフランスとドイツもただでは済みません。最終的には救済する以外に無いのでしょうが、ドイツ国民にしてみれば納得がいかない面もあるのでしょう。(年金の支給年齢もドイツよりギリシャの方が早いですし…) このようにギリシャソブリンリスクを筆頭に、PIIGS問題は未だくすぶり続けています。EUがこけることになれば、再度金融危機が再燃することになります。
現在は、このようなソブリンリスクが問題となっていて、破綻の対象が企業レベルから国レベルになっていることが解ります。共通して言えることは膨大な借金を各国が抱えているという事に尽きるわけですが、これが解消されない限り、株価の上昇なども見かけ倒しで終わる可能性が高いといえます。
結局行きつくところは、借金を返せるくらいの世界経済の急成長が起こるか、国家が破産状態に追い込まれるかしかないわけです。おいらは、残念ながら後者になるのではないかと思っています。だから少しくらい経済が回復基調を見せたからといっても、じりじり足を引っ張られて、大局的な流れに収斂されていくと思っています。
一方、ソブリンリスクの無い金の価格は比較的顕著に上昇しています。かなりの投機マネーが流入していますので、今後は価格が乱高下するかもしれませんが、大局は上昇していくと思われます。やはり金の現物という保険の価値が高まっているといえるでしょう。
今日の相場
USD/JPY 92.34
EUR/JPY 124.84
金(国内小売)  3662円/g
白金(国内小売) 5497円/g
まず、現在は米ドル高から米ドル安に移行してきました。EUR/USDも下落に転じているように見えます。USD/JPYなどは押し目買いが良いのかもしれませんが、中長期的視野でUSD/JPYの下落を想定していますので、おいらはショートの入り場を探します。(近頃、相場に張り付いていられないので、短期売買は当分休みます。)
また、ユーロ圏ではギリシャに対する支援策に対する不透明感からギリシャ国債が売り込まれるとともに、ユーロ売となりましたが、最後はしぶしぶ欧州中央銀行が救済に乗り出すはずなので、今後はEUR/USDのロングを取りたいと思っています。
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