リスク選好の動きは長く続かない?

リスク選好の動きは長く続かない?

バーナンキFRB議長による金融政策運営および経済見通しに関する半期・議会証言は、危機対応の金融政策を平時に戻す「出口戦略」について、時間をかけて慎重に進める考えを示しました。米経済の動向に関して、個人消費が上向き、設備稼働率や輸出などが改善してきたと指摘する一方、住宅・不動産市場に懸念を表明したほか、雇用情勢は依然としてかなり弱いとの認識を示しています。金融政策運営について「長期間、異例の低金利を維持することが正当化される」と言明し、市場の早期利上げ観測を打ち消しています。

金利の持続が意識され株が買われたようですが、マーケットの動きはリスク選好の継続とはならず、早々に下落に転じています。現状は、ヨーロッパのソブリンリスクや米国消費者物価指数の悪化などを受けて、リスク回避の動きとなっています。
リスク回避により、米ドル高と円の独歩高に加えて、株や商品価格の下落という動きになっていますが、これが大局的な動きであると思っています。今後、米政府の財政出動不良債権の買い取りは延期され、平静を装うのでしょうが、政府が支えきれなくなる日はそう遠くないと思われます。
ちなみに、目先の動きがすぐに二番底に向かっているという状況ではないでしょう。インチキ相場が、乱高下して、相場の変化にメンタル的についていけない個人投資家から搾取しているだけです。
今日の相場
USD/JPY 89.40
EUR/JPY 120.61
金(国内小売)  3328円/g
白金(国内小売) 4727円/g
現在は、円の独歩高が進行していますが、もうそろそろ押し目があってもよさそうなレベルになってきました。USD/JPYは現在、フィボナッチ(11/27〜1/8)の半値戻しに位置していますが、61.8%戻しの88円半ばまでの下げ余地はあると思います。
USD/JPYの一目均衡表を見てみるとちょうど雲の下限にぶつかった所ですが、雲下限の下側をなぞる形を想定すれば、ちょうど88円の半ばでしょうか?
…とすれば、現在のUSD/JPYショートを利喰いして、ロングの入り場を探すことになりますが、先日記事にした通りUSD/JPYショートはそのままにして、金先物を購入したいと思います。
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