TRYのポジション取りについて

TRYのポジション取りについて
今年から再開したローカル通貨の取引ですが、とりあえずTRY(トルコリラ)について書いておきます。TRYは高金利通貨として有名でしたが、現在ではその旨味が教授できている状況とは言えません。それでもスワップ金利が1万通貨当たり100円/day程度つきます。
このようなローカル通貨の中には、経済規模が小さいのに、高金利などの理由からグローバルに取引される環境が整っている通貨があります。例えば、アイスランドクローナなどはその代表例として挙げられるでしょう。
このように経済規模は小さいのに、米ドルやユーロなどと同等に取引ができてしまう通貨が何故あるかというと、当然証券会社等々が市場を作り、顧客のニーズに答えたためです。経済規模が小さな国にも関わらず、無理やり世界の市場からお金が集まる状況となりますので、当然バブルになりがちです。このような通貨は相場変動(ボラティリティー)が大きいため、おのずとリスクも大きくなります。
…ここまでが、基本的な見方となります。
では、おいらの経験から見たTRY(トルコリラ)についてですが、まず結論から言いますと、暴落時に通貨ペアによって逆相関を示すという事です。例えば、リスク資産回避(相場暴落)時には、TRYは売りと考える人が多いと思います。確かにTRY/JPYを始め先進国通貨に対するTRY(USD/TRY、EUR/TRYなど)は暴落します。しかし、何故かTRYはNZDやAUDに対しては高騰するのです。
要はローカル通貨とローカル通貨のペアが絡んでいる時に、取引通貨量のバランスから、ある通貨量以下になるとこのような歪が発生すると考えられます。取引額の大きいUSDやEURのペアではTRYは正常に暴落しますが、取引額の少ないNZD、AUD、CADなどのペアでは逆に高騰する要因があるという事です。(同じ程度の暴落でも、総取引金額の差から生じる歪?)
…という事で、NZD/TRYのショートを今回取ってみたのですが、見事に暴落時にNZD/TRYのショートが下落(TRYは上昇)しています。当時おいらはTRY/JPYのロングを同時期に取りました。これはNZD/TRYショートとTRY/JPYロングの為替差益が相殺されるからです。そこで大事なのは、NZD/TRYショートとTRY/JPYロングのスワップが両方ともプラスという事です。逆相関通貨のスワップが両方プラスという通貨ペアはほとんどありません。これで為替変動リスクを最小限に抑え、スワップ金利が得られるというわけです。
ちなみに、トルコ自体がデフォルトするようなことになれば、通貨ペアに関係なく逝ってしまうと思われますので、最低限の管理は必要です。そこそこ経済が安定してくれば、旨味のある投機方法だと思いますので、ローカル通貨の動向も勉強しておきたいところです。
今日の相場
USD/JPY 89.96
EUR/JPY 122.77
金(国内小売)  3383円/g
白金(国内小売) 4710円/g
ポジションは変わっていません。今は方向感に欠けますので様子見としています。とりあえずオリンピックを楽しむことにします。
↓↓是非、今後のプラチナ価格について投票してみて下さい。
http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=7505
↓↓記事が参考になったと思っていただいた方…ぽちっと投票して下さい。
人気
ブログランキングへ
本ブログで紹介している投資手法や予想は、個人的な見解で正確性を保証するものではありません。投資は、各自の判断と責任において行うようお願いいたします。