高速道路を無料化するメリットが見えない

高速道路を無料化するメリットが見えない
「ガソリン暫定税率の廃止」「高速道路無料化」「子供手当て」は民主党の公約です。ガソリンの暫定税率は廃止するけれどガソリン税を上げるとか、子供手当ては年収2000万円の所得制限をつけるとか…。もう、いい加減「公約は守れません」と言ってはどうでしょう。
民主党の「事業仕分け」などは本当に素晴らしい政策だと思いますが、飴の部分はいい加減すぎます。(国民の人気取りのためのバラマキに過ぎません) 所詮、財政を考えると、このような政策をすべて実行するのは無理だという事をひしひしと感じてきたのでしょう。
おいらが思うには、ガソリンの暫定税率は廃止し、その80%程度の環境税を導入して、双方納得するしかないでしょう。これなら一応大義も立ちますし、20%はガソリンが安くなるわけですから、ある程度国民も納得してくれるでしょう。
そもそも「ガソリン暫定税率の廃止」「高速道路無料化」などは、CO2削減に反する行為です。先日、25%のCO2を削減すると国際公約とも取れる発言をしたのはどうなるのでしょうか?高速道路を無料化すれば、官僚たちが再度その利権にあずかり、せっかく民営化した意味もなくなります。収支を考えずに予算で対応すれば、必ず官僚が出しゃばってきて、適当な予算をたてて無駄遣いを始めますし、天下りも活発になると予想できます。
さらに、財政事情を考えてみます。高速道路の内、首都高速道路阪神高速道路は無料化の対象ではないのでここでは除外し、無料となる東日本、中日本、西日本3社について考えます。高速道路各社の借金総額は40兆円で、この内30兆円が3社の借金となります。この3社の高速道路料金もろもろの収益が年間2兆円程度なのですが、ここを無料にするというわけです。
そうすると、借金の返済はできず、その返済分は当然税金で補填することになります。40兆円を仮に20年で返済すると年間2兆円必要になります。更に利払い分を入れるといくらになることやら…。
しかも、おいらのように車を手放して、公共の乗り物を利用するよう努力(本当は家計の節約です)している人が、高速道路を利用している人のために、税金を使われるというのも納得がいきません。たばこやお酒を飲む人のために、たばこ税と酒税を廃止し、更に税金で補助金を出すといえば、禁煙者やお酒を飲まない人は何と言うでしょうか?
おいらが思うには、高速道路の無料化については、運送業者や観光業や企業の運搬などについては無料化するというような政策に変更すべきでしょう。
子供手当て」は2000万円の所得制限を付けるとのうわさもありますが、2000万の所得制限では対象者は1%と、これもまた意味不明な水準となっています。各家庭にお金をバラまくと必ず無駄遣いする人が出てきます。前にも記事にしましたが、給食を無料にするとか、保育所を増やすとかにした方が良いと思います。高校授業料無料化については、もう呆れて何も言う事はありません。
…という事で、本来まっとうにお金をバラまくには、個人消費を刺激するようなものが良いのですが、とりあえずクリーンエネルギーの開発やリサイクル技術の開発、またこれらの関連施設を作るなどして、新しい分野での雇用を創生する方が良いと思いますが…。
ちなみに民主党を全面的に批判しているわけではありません。ここは納得いかないと思ったところを取り上げさせてもらいました。
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