北朝鮮ウォンのデノミネーション

北朝鮮ウォンのデノミネーション
北朝鮮が17年ぶりに通貨ウォンのデノミ(通貨呼称単位の変更)を実施したと、韓国の聯合ニュースが1日報じました。また、中国国営新華社通信によると、北朝鮮外務省当局者は1日、デノミ実施を平壌の外国大使館に通知したとしています。今回のデノミはインフレ対策と、富裕層らが自宅に保管している「タンス預金」を市場にあぶり出すことが狙いとみられています。富裕層らの住民は利率も低く預金保証もない国内の金融機関には預けず、自宅に現金を保管するといいます。こうした「タンス預金」が国家経済の運営に深刻な影響を及ぼすまで膨らんだとみられています。
旧通貨と新通貨の交換比率は100対1で、11月30日午後から交換が行われたようです。平壌市民は突然のデノミに驚き、自宅の現金を外貨に両替しようと闇市に殺到し、ドルや人民元が暴騰するなど混乱したということです。北朝鮮のデノミについて、韓国統一省は「現在確認中」としていますが、確認されれば今回で5回目の実施となります。
今回のデノミでは、1世帯あたりの交換額の上限が10万ウォンとなっています。つまり、10万ウォン以上のタンス預金は紙くずになってしまうということです。以前のデノミでは、交換比率が1対1で、新しい紙幣に換えられる上限が決まっていたため、超過した分はが国に没収されました。等価交換ならそこらへんにいるお金のない人を何人も使って交換してもらい、手数料を渡せば乗り切れるかもしれませんが、通貨価値を100分の1にされては、もはや逃れるすべはないでしょう。通貨価値を100分の1にすることは、対外債務において非常に問題ですが、世界の中で北朝鮮のウォンを投資対象にしている投資家やファンドは皆無でしょうから、大きな問題にはならないと思います。
(現在、北朝鮮の一般の労働者の給料は月額3000ウォン前後とされていますが、これはトウモロコシ2キロの値段相当するそうです。)
さて、今回の北朝鮮のデノミを対岸の火事と考えていてはいけません。まさかとは思っても、日本が800兆円以上の債務があることも事実なのです。日本は債権国ですが、自国の財政事情が危なくなったからといって、世界に貸しているお金をすべて回収できるはずはありません。
じゃあ誰が日本の借金を返すのでしょうか?それとも経済が回復するのでしょうか?
「備えあれば憂いなし」です。何も用意していませんでした…ではお粗末すぎます。
今日の相場
USD/JPY 88.18
EUR/JPY 133.48
金(国内小売)  3648円/g
白金(国内小売) 4557円/g
USD/JPY、クロス円ともに上昇相場と見てよいでしょう。テクニカルだけ見れば、90円台近くまで上昇しそうな感じがします。これを上抜けると95円近くの上昇もあると思っています。明日の雇用統計の数字が良ければ、ロングを取りたいところです。その後のターゲットはまずは90円ですが、ここも上抜けていくと思われます。逆に悪いと一気に下落しそうですが、今回は多少の下げで上昇に転じそうです。破綻騒動などの突発的なニュースが無ければ、1〜2ヶ月の上昇相場になると見ています。おいらは、雇用統計後の動きについていきますが、どちらかというとロングに分があると考えています。
今のところ貴金属相場はUSD/JPYやクロス円に連動していますので、円安相場では為替も手伝って上昇していくと思われます。
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