資金は米国に流れるように仕組まれている

資金は米国に流れるように仕組まれている
現在の経済不況は、米国のギャンブル化した金融投機が原因です。実を伴わない数字(虚)だけの取引で、金融をおもちゃにした歪が顕在化したといえ、この状況は今後も続くと思われます。ゴールドマンなども自身の金儲けしか考えておらず(当たり前か…)、バンカメやCitiなどの収支が回復したといっても、やってることは投機以外の何物でもなく、すでに銀行としての体を成していません。企業の貸し出しには向かっておらず、依然数字だけが変な動きをしているだけといえます。
日本は、金融ビックバンにより預貯金から投機に資金が引きずり出され、今回の金融危機により国民の財産は大きく棄損したといえます。現状では、生産の減少も株価の下落も米国より日本の方が大きく落ち込みました。日本は、技術力に底力があると思いますので、米国より株価も底堅いと思っていますが、目先では米国に引きずられるのは必至でしょう。今後も、日本の資金はアメリカに流出すると思われます。
日本の家計部門の貯蓄率は急速に低くなっています。OECDの統計によると、1990年代の初頭に15%あった日本の家計部門の貯蓄率は、2007年には3%まで下がっています。日銀が発表した2009年1〜3月期の資金循環勘定速報によると家計の金融資産は3月末で1410兆4430億円となっています。2008年12月末から、わずか3ヶ月で23兆円減少しています。なかでも株式が大きく棄損しており、リーマン・ブラザーズが破綻した2008年9月末から12月には株式だけで12.3兆円も減少し、同時期の投資信託は約11兆円も減少しています。小泉・竹中の金融改革によって貯蓄から投資へと煽られた結果、個人の数十兆円の金融資産が巻き上げられました。確かに円のみを保有するという事は、円安リスクに対しては無防備ですし、分散投資は大事なことだといえますが、当時の日本は投資の準備もできて無く、投資家も証券会社も踊らされていただけではないでしょうか?401kなどを導入してしまった人は、一体どうなっているのでしょうか…。今度調べてみます。
日本の低金利政策は1985年のプラザ合意からで、米国に押しつけられたといってもよいでしょう。米国の貿易赤字を解消するため、円の切り上げを行なったということです。経常収支も財政も大赤字を抱える米国より低金利にすることで日本の資金が赤字を抱える米国に流れるようにするものです。また為替レートもUSD/JPYが240円から120まで円高になりました。超低金利に突入したのちの1990年代から、本来国民が手にするはずの利息収入は、実質無くなったといっても過言ではありません。
国民が現政権に期待しているのは、実は米国との距離の開け方なのかもしれません。今、米国にべったりで資金を流出させ、挙句に日米同時心中になるより、日本は毅然とした態度で米国と距離を開け、しかるべき時に協力するというのが、本当の日米同盟ではないかと思います。
今日の相場
USD/JPY 90.93
EUR/JPY 134.10
金(国内小売)  3321円/g
白金(国内小売) 4207円/g
USD/JPYは完全に逆張りですが、90.93でショートを取りました。(テクニカルでは目先ロングですが…) ここから雇用統計まではナンピンで望みます。金とプラチナも昨日からそれぞれ3000円と3800円に差値を入れていたのですがヒットせず、ここから共に200円くらいの上昇となりました。成り行きでオーダーしておけばよかったと後悔しても後の祭りなので、とりあえず高値追いでロングをとってみました。(最低のポジションメイクです。) こちらも放置、ナンピンする予定です。
↓↓是非、今後のプラチナ価格について投票してみて下さい。
http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=7505
↓↓記事が参考になったと思っていただいた方…ぽちっと投票して下さい。
人気
ブログランキングへ
本ブログで紹介している投資手法や予想は、個人的な見解で正確性を保証するものではありません。投資は、各自の判断と責任において行うようお願いいたします。