今後の金価格予想

今後の金価格予想
今後の金価格の推移について考えたいと思います。金価格の動向のに関わる最大の要因は、世界経済の景気が回復するかどうかにかかっています。現在は、景気回復の要因(株価上昇)で金価格は上昇しています。本来景気が良ければ、金利のつかない金などは株価と逆相関するはずです。ではなぜ株価と金価格が相関しているかというと、景気は底値を打ったとして株を買い始めた人と、今回の金融危機で、信用リスクの無い金へ投資をする人が拮抗しているということだと思います。
今後グローバルな景気回復が為されれば、株を購入した人や、クロス円のロングを仕込んだ人が利益を上げていくのでしょう。一方金は、金利もつかない不毛な資産なので、景気回復と共に衰退(下落)していくことになります。では、景気が更なる失速をすればどうなるかというと、株やクロス円の暴落、そして安全資産としての金は急上昇ということになります。
つまり、金価格は今後の世界経済の景気回復次第ということになります。政府は巨額の財政出動により急場を凌いでいますが、そのうち化けの皮がはがれるでしょう。…ということで、いつか起こるであろう更なる景気失速を想定した方が、妥当かと思われます。おいらは、今まで散々これらの要因に対して記事にしてきたので、長い目で見た景気回復を想定していません。
では、次なる金融バブルの崩壊で相場はどう動くかというと、株価とクロス円が下げて金が上がる…とは言いません。おいらは株、クロス円、金がすべて下落すると思っています。そして、その何処かで金のみが下落から転じて上昇すると考えています。
どういうことかというと、更なるサブプライムショックなどが起これば、まず投資家は資金を引き揚げます。これで株価や為替や金の価格が下落します。しかし、そのうち金の先物ETFと違い、現物投資が浮上してきます。これは、資金を引き揚げたものの、その紙幣すら信用できなくなるという信用リスクや、紙幣増発によるインフレリスクが大きくなるからです。政府が発行してきた紙幣や、金融機関のレバレッジをかけたデジタルマネーの総額は、未だもってしても天文学的な数字なのです。これが庶民に均等に配られず、一部の場所(銀行や金持ち)に偏っているから、インフレが起こらないだけで、本来はいつハイパーインフレがおこってもおかしくは無いのです。なので、近くコモディティーの王様といわれる金の現物が注目されると予想しています。
今後は見せかけの景気回復で株、為替、金、プラチナは共に上昇するかもしれません。この時の上昇率は、大雑把に プラチナ>株>為替>金(プラチナ≒株≒為替>金) だと思います。ここでは株価の上昇と比較して、金は3000円/gちょいちょいで、3500円/gとかにはならないと思います。本来金は、下落すべきところを信用リスクがないという点での需要に支えられて何とか踏みとどまっているというイメージです。しかし、これから年末にかけて起こるであろう次なる暴落時は、いったん株、為替、金、プラチナが下落しそうです。しかし、その後は急激に金需要のみが伸びていくと思っています。いったん下落と言いましたが、金は下落しても2000円半ばがいいとこでしょう。それ以下は下げないと思います。
世界経済の失速は、多分また起こります。その時が金の価格の下値となりそうですが、金の下落は比較的短い期間で終わると思います。それに比べて、為替は円高、株価においては、銘柄によってさらにここ数年の下値を試すと思われます。ではその、世界経済の更なる失速はいつ起こるのか?…というと、年末くらいかなぁ〜と漠然に考えている程度です。
ちなみに、今おいらは、景気が失速しそうな時に、その都度ショートを仕込んで、駄目なら撤退ということを繰り返しています。現在は、利益も損失もあまり大きくない状況です。おいらは景気失速派なので恐ろしくてできませんが、このまま景気が回復すると予想している人は、長い目で株とクロス円を仕込んでみてはいかがでしょうか。ただし、ストップを忘れずに…
今日の相場
USD/JPY 95.06
EUR/JPY 133.77
金(国内小売)  3025円/g
白金(国内小売) 3868円/g
今日の米新規失業保険申請件数と明日の第2四半期GDPの発表で多少の調整がはいると思うので、95円前半でショートをとってみようと思います。どちらにしてもあまり大きくは動かないと思いますので、利喰いと損切り幅は1円程度にしておきます。揉み合い相場なので、うまく利喰えばショート(95円台前半)でもロング(94円前半)でもいいのかなぁ〜…と思っています。
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