商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の破綻

商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の破綻
先日のワールドビジネスサテライトで、米金融機関の決算の話が取り上げられていましたが、気になるフレーズが耳に留まるまりました。それは、商業用不動産の暴落懸念についてのコメントで、ほんの一言で終わってしまいました。おいらは、とうとう来たかとゾッとしました。
サブプライムローンの崩壊をかなり前から、予測していた評論家の方(誰だかは分かると思います…)が次に危惧しているのが、米国商業用不動産市場の暴落なのです。同氏によると、商業用不動産も金融危機に連れて30％下落していますが、今後は更に半値まで下落すると想定しているようです。そこで怖いのが、やはり証券化されてリスクがどこにあるのか、よく分からないまま世界中にばらまかれているということで、その点はサブプライムと同じ構造なのです。
もともと、これらの金融商品(証券化)は、リスクを隔離するために開発されたもので、サブプライムでは5％の貸倒れリスクを想定し、開発されたとされています。それが実際は、住宅バブルに乗じて無理なローンを組んだため、価格が下落に転じると25％もの貸倒れとなってしまったのです。今後は、どこまで問題を先送りできるのかは分かりませんが、近いうちに商業用不動産で、サブプライム崩壊と同じことが起こると想定されます。しかも、その総額はなんと1500兆円とされています。サブプライムローン総額が200〜300兆円ということを考えるとその額はもう涙が出ちゃう額です。
民放で商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の話題が、頻繁に取り上げられるようになれば、米ドルの次の暴落は近いと考えてよいのではないでしょうか。
今日の相場
USD/JPY 94.32
EUR/JPY 134.16
金(国内小売)　　3050円/g
白金(国内小売)　3835円/g
ウェルズ・ファーゴの第2四半期決算は予想を上回り、モルガン・スタンレーの第2四半期決算は予想を下回りました。現在為替は、昨日の調整から多少値を戻しているようです。月末までは、あまり大きな動きにはならず、じりじり円安に推移すると想定しています。今週は、昨日おいらがプラチナを損切りしたあたりで、USD/JPYやプラチナを買っておけばよかったのでしょう。予想はしていましたが、おいらはそこが損切りラインだったので、引き続きトレードすることはできませんでした。
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