米商業金融大手CITグループの破綻懸念

米商業金融大手CITグループの破綻懸念
米商業金融大手CITグループの破綻する可能性が高まっています。CITは、米国内の中小企業向け融資などを手がけるノンバンクで、今回の金融危機の影響で財務状況が悪化していました。これにより、CITの格付けは「BB-」から「C」に引き下げられていますし、GMと同じく破綻し、チャブター11が適用されることになりそうです。
CITの資産規模は約7兆円で、破綻すれば米史上5番目の大型破綻となります。CITは、米金融機関の中では上位20社にも入っていないので、金融当局は仮に倒産しても連鎖倒産を引き起こすシステミックリスクはないと判断しているようですが、楽観すぎる見解と言わざるを得ません。米国の財務省ならびに連邦預金保険公社のこうした考え方と、実際にCITを利用して、経営がうまくいっている中小企業の経営者との間ではかなり見解に差があるのです。要は、財務省連邦預金保険公社にとってのCITは破綻もやむを得ないとしているのに対して、中小企業にとってはCITが資金調達の最後の砦なのです。この不景気の状況で中小企業の経営を圧迫することになれば、不況は更に深刻な状況になると思われます。
金融当局は、資産規模だけで判断しているようですが、このようなことをきっかけに相場が走り出すというのもよくあることです。景気のいい状況で、CITのみが破綻するのなら楽観視できるのかもしれませんが、これほどの金融危機の最中、更なる問題が山積している現状では何が起こってもおかしくないと思います。
ちなみに、CITには昨年末に公的資金約2200億円が注入されましたが、破綻すれば公的資金は当然棄損するでしょう。
今日の相場
USD/JPY 94.23
EUR/JPY 132.88
金(国内小売)  3025円/g
白金(国内小売) 3852円/g
USD/JPYショートは昨日の23時に大きく下髭をのばして揉み合い始めましたので、嫌な予感がして深夜に30pips抜きで利喰いしました。寝る前にチャートをチェックしといて正解でした。今週はNYダウも小幅上昇(32.12ドル高の8744ドル)して越週しましたので、来週初めは上昇(円安)するのではないかと思います。そもそも95円くらいまでの上昇後の下落を想定していますので、95円前後まで上昇すれば、ショートポジション(ストップ96.00)を取りたいと思います。ちなみに米国株はMACDストキャスティクスをみると、買われ過ぎなようなので、すぐにでも為替を含め下落に転じる可能性もあります。そういう意味ではUSD/JPYは94円半ば…要は今の水準ですでに売り込んでいくのも良いかもしれません。
ファンダメンタルでは、週明け21日は大した指標もないので株価次第ということになりそうですが、22日のモルガンスタンレーの第2四半期決算発表をはじめ、23日のCITグループ第2四半期決算発表、米新規失業保険申請件数、米6月中古住宅販売件数の発表が控えています。ここら辺の何処かで下落に転じるのではないかと思います。
今週末の下落でUSD/JPYや金、プラチナなどのロングを取り含み益を抱えている人は、週初めに一旦利喰いして様子を見るのが良いかもしれません。
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