最低限の金地金を保有する重要性

最低限の金地金を保有する重要性
おいらは今まで金地金を保有することの重要性を記事にしてきました。金地金を保有する最大の目的は、通貨の信用低下に備えるということです。通貨の信用が低下するということは、物に対しての通貨の価値が下がるということなので、物価が上昇するということになります。なので通貨の価値が下落する中、物に替えて通貨の下落を回避しようということです。要はインフレ対策ということになります。
さて、現在の状況はというとインフレ圧力よりデフレ圧力が大きいといえます。確かに物価は、そんなに低下しているとはいえないと思いますが、景気が悪く失業率も悪化している現在はやはり、デフレといえるでしょう。とすると物価は下落するのが常なので金地金など保有しても仕方がないともいえます。
しかし、実はデフレ下にもかかわらず、一部の商品の物価は上昇しているのです。不景気なのに物価が上昇するとなれば、それはデフレではなくスタグフレーションとした方が適当です。景気が悪く給料も減らされ、失業率も悪化しています。それに加えて物価が上昇すれば、もうダブルパンチです。実は、すでにこのような事態に陥り始めているのでする。
では、その原因はといえば、政府の巨額の財政赤字の一言に尽きます。ジャブジャブに刷られた紙幣による、通貨の信用低下はいつ爆発してもおかしくありません。その時のインパクトはかなり大きいでしょう。なので、信用リスクの無い金地金を保有し、紙幣の下落に備えるべきなのです。
ただし、金の価格変動は為替以上といっても過言ではありません。例えば1/2くらいに価格が下落するくらいは想定していなければなりません。だからこそ、インフレの保険という意味で、金地金の現物を余裕資金で購入することが基本となります。余裕資金でまず最低限(人それぞれです)の地金を保有し、更に余裕があれば積極的に投資として、地金を買い増したり、金ETF先物取引をするのもよいと思います。
目先、デフレ下で一般的な商品の物価は多少下落傾向にあるようですが、この物価が景気回復していないのに上昇し始めたら要注意ということになります。ではその引き金になるのは何かというと国債の下落ということになります。そして、国債の下落は長期金利の上昇という形で現れます。今後、長期金利の動向は注視する必要があります。
最後に、現在の状況で国債の暴落や物価の上昇が起これば、それは過去5年や10年というスパンの国債価格や金利の変動範囲で済むという訳にはいきません。今までにない巨額の財政赤字と数字だけのデジタルマネーの崩壊は、もう何が起こってもおかしくないのです。その中で通貨として何千年という歴史をもつ金の存在に気がついた人が、必死で金にしがみついているような気がします。
今日の相場
USD/JPY96.03
EUR/JPY134.17
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