スターワン住宅ローンの不思議

スターワン住宅ローンの不思議
知り合いが「スターワン住宅ローン」を利用しているようなので、こっそり調べてみました。
東京スター銀行に「スターワン住宅ローン」という商品があります。このローンは借入れ額にかかる金利が、預金金額のぶん免除されるというものです。例えば3000万円借りても、普通預金に1000万円あれば、3000万円−1000万円=2000万円に金利がかかり、1000万円分は金利0%ということです。「普通預金=繰上返済と同じ効果」ということになります。
東京スター銀行のホームページで金利を調べたところ、変動金利型2.750% 3年固定金利型3.350% 5年固定金利型3.550% 10年固定金利型3.750% となっており、借り換えでインターネットを利用した所定の方法でご契約した場合は、変動金利型1.750% 3年固定金利型2.350% 5年固定金利型2.550% 10年固定金利型2.750%となっていました。
ちなみに、みずほ銀行の住宅ローン金利は、変動金利2.475% 固定金利2年3.100% 3年3.350% 5年3.650% 7年3.800% 10年3.900% 15年4.450% 20年4.850% となっており、横浜銀行では、変動金利2.475% 固定金利3年3.300% 5年3.450% 10年3.600% 15年2.700% 20年2.950% 35年3.930%となっていました。東京スター銀行金利が、すごく高いというわけではなさそうです。
東京スター銀行の預金連動型スターワン住宅ローンの利点は、毎日金利を計算していることもあり、1円も無駄にすることなく住宅ローンの繰上げ返済と同じ効果がえられます。また、目先に子供が進学するなどの理由でお金が必要な場合、普通預金を利用することができるので流動性は高いといえます。もし、繰上げ返済をしていて、流動性資金がない場合に新たに借金をすると、住宅ローンより金利は高くなるのが通例です。そして、最大の特徴は返済金額が減少しないので、住宅ローン控除が有利に受けられるということです。
…ということは、例えば3000万円の住宅ローンを現金で購入できる人は、住宅ローンを組んで3000万円預金すれば、住宅ローン控除が本来不必要な人も、合法的に控除を受けることができる?…のでしょうか??
ちなみに欠点は、東京スター銀行にすべての預金を集約しなければならないので、何かとリスク分散という点で不安があるということです。また、欠点ではありませんが、他に低い金利でローンを組めるなら、そちらで繰り上げ返済をした方が有利になります。
東京スター銀行は担保(抵当権)も取っているわけですから、繰り上げ返済もせず預金を増やしてくれれば、財務状況が数字上でかなり改善されるのでは? 何かと粉飾まがいのことをしてなければよいのですが…
おいらの個人的な意見では、繰り上げ返済が良いと思います。そもそも、このようなローンが粉飾に利用されていれば、財務状況は悪いのかもしれません。もし、銀行が破綻したときに、普通預金とローン残高で相殺できるかすら怪しいものです。例えば3000万円借りていて普通預金2000万円としたときに、東京スター銀行が破綻したら、預金部分はペイオフで1000万円まで(それ以下も十分考えられる)は保証はしますけど、借金は全額残る…とか。現実的には、大手銀行が吸収合併して無かったことにするのでしょうが、所詮何が起こるか分かりません。
借金は繰り上げ返済で相殺するのが王道です。預金残高を増やしても、所詮厳密な契約上では相殺できていないのです。世界経済がもし順調なら、「スターワン住宅ローン」の利用価値は高いと思いますが、今後の社会情勢を見ると、それなりのリスクはありそうです。
最後に… この商品はお金のある人(ローン残高に対して手持ちのお金があればあるほど良い)が、住宅ローン控除を受けるのに便利な商品であるということはまず間違いないと思います。これは、脱税ではなく節税の範疇なのでしょう。おいらは個人的には、納得しがたい点もありますが、現状では法に触れているわけではないので、「我こそは!」という方はどうぞ…このような商品の是非を判断するのは難しいと思います。
今日の相場
USD/JPY 96.04
EUR/JPY 134.58
金(国内小売)  3098円/g
白金(国内小売) 4005円/g
株価の上昇が大きくUSD/JPYも96円後半まで上昇しましたが、米雇用統計の悪化(失業率は9.5%非農業部門の就業者数は前月より46.7万人減少)に伴い現在では円高に推移しています。もう少し下げ余地がありそうなので、96.50で取ったショートは保有します。
貴金属はもみ合いながら、多少下げているようですが、プラチナのポジションも保有して様子を見ます。
ミニノートPC購入
最近、ミニノートPCを購入しました。acerですが基盤も日本企業から受注生産している会社なので、価格に比したスペックは高いと思います。とりあえず、出先でワードとエクセルとパワーポイントが使いたいのと、証券会社の取引のためにネットに繋ぎたいので購入しました。
…となると当然Microsoft Office 2007 Professionalが必要になるのですが、5〜6万円します。アカデミック版なら同等の機能で34000円(ネット販売で28000円前後)くらいなので、こちらを購入しました。(基本的にアカデミック版の購入には、学生証か教育機関の職員証明が必要です。) 20周年記念 優待パッケージ(19800円)は6/19までの限定なので、今は購入できません。
無線通信用EMOBILE(3万円)と外付けDVD(1万円)は無料でした。通信料は基本2900円/月(MAX6880/月)で3年目から1000円/月(MAX4980/月)なので、つなぎ放題という訳には行かないようです。現在、Office 2007の設定は終わりましたので、これからJavaAdobe Readerをインストールしようと思います。
↓↓是非、今後のプラチナ価格について投票してみて下さい。
http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=7505
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