補正予算の中身

補正予算の中身
財務省が発表した税収実績によると、2008年度の一般会計税収は39兆2939億円となっています。一方、日本の予算はというと、当初予算の約88兆円に加え、経済危機対策の補正予算が約15兆円で、なんと100兆円を越しています。今までは、大体50兆円の税収で80兆円の予算をたてていたので、年間マイナス30兆円という感覚がありましたが、今年度は借金の壁を更に打ち破った感じがします。
現在は経済危機ということで、景気の底上げを狙い資金を投入しているのでしょうが、ちょっと借金のしすぎです。もともと借金で首が回らなくなっているのに、この巨額の国債発行は通貨の暴落とハイパーインフレを招きかねません。しかも、投入する資金の中身はというと、国営マンガ喫茶と言われている「メディア芸術総合センター」に117億円。全国の公立小中学校に設置予定の電子黒板に60億円。年間3万6000円の児童手当などは、1年間だけで終わるわけですから、少子化対策という点では意味がありません。100億円が計上された「花粉の少ない森林づくり資金」は、首都圏近郊のスギの伐採、植え替え支援が目的ですが、花粉と経済危機がどう結び付くのか全く意味不明です。軽種馬生産者の経営体質強化で50億円計上された「馬産地再活性化基金」も、この時期に馬の育成を支援する必要があるのでしょうか?…これも意味不明です。総事業費1.8兆円で建設中の北陸新幹線にも、1000億円の工事費が充てられていますが、平成26年の開業予定というのでは、緊急経済対策として適当かというと疑問符がたちます。コンパニオン宴会などで約3500万円の不正支出が指摘されていた「中央職業能力開発協会」関連の「緊急人材育成・就職支援基金」にも7000億円が投入されていますが、これもコンパニオン宴会に使われる可能性大(皮肉)です。さらに3兆円は天下り法人で使われますが、その内訳は地デジ対応テレビやエコカーの購入で合計700億円、TVを8万台、車を1.5万台分ということです。この際、施設の新築や建て替えなどを計画し、これには850億円の予算が使われるとされています。
これほどいい加減な予算をたてた政府って一体何者?
財務省のホームページを見ても詳しい内訳などは発表されません。補正予算を何に使ったのか、一覧表にして国民に解りやすく提示するべきです。政府は、報告義務を何も果たしていないと思います。 
ちなみに債務残高の対GDP比は、主要先進国が60〜80%に対して、日本は170%とダントツに高くなっています。当然日本の経済事情では債務の返済は不可能なので、そのうち国民金融資産が狙われることになります。
今日の相場
USD/JPY 95.81
EUR/JPY 136.87
金    3195円/g
プラチナ 4084円/g
今日は調子に乗ってスキャルをやって、結構やられてしまいました。(逆張りをしてはやられ、順張りをしてはやられ…) ずっとスキャルをやっていたので、テクニカルもファンダも見ていません。…疲れたのでそろそろ寝ます。
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