「有事の金」から今後の金相場を考える

「有事の金」から今後の金相場を考える
金は、世界動乱や恐慌などが起こったときの、資産の逃避先として買われてきた歴史があります。紙幣は、発行する国の信用力の低下(戦争やハイパーインフレなど)により価値が無くなることがありますが、金はそれ自体に価値があり、腐食もしないため、財産の保全に最適だったのです。このような背景より、よく「有事の金」といわれてきたのです。
さて、今回の金融危機では「有事の金」という考え方からすると、おかしな動きをしています。金融危機の発端はアメリカですが、米ドルが円以外の他通貨に対して強くなっています。確かに、アメリカの金融危機が発端で、アメリカより経済状況がさらに悪化した国があれば、その国の通貨より米ドルが強くなることもあるでしょう。しかし、おかしなことに、金価格まで対米ドルで下落しているのです。米ドルが高くなって、金が下落しているので、逆相関の関係になっているので見かけ上は問題ないのですが…
「有事の金」という意味からは、金融危機の発端である米国(米ドル)に対して金は高くなるのが普通ではないかと思います。となると米ドルが円以外の他通貨に対して高くなるということを一つの正しい結論だとすれば、金はそれ以上に価格が高騰しなければつじつまが合わないのです。相関は逆相関ではなくなりますが、これなら変動の割合、という点でつじつまが合います。米ドルが下落して金が上昇する相場で米ドルが上昇したなら、もはや金は暴騰するしかないのではないでしょうか?今後は、この押さえられていた金価格暴騰部分と、米ドルの単独安の金価格の下落分(為替要因)の兼ね合いになると思います。もちろん米ドルが単独で下落し始めたら、相関も元通りになり、金の単独高というトレンドがくると思われます。
ちなみに、米ドルの円以外の他通貨高と金価格の下落の理由は、リスク回避から米ドルが買われたとか、米金融筋が金を先物レバレッジをかけて売っている、といった説があります。どの説も一理有るのでしょうが、やはりおいらはレパトリが主要因と考えています。
今日の相場
何となく相場は、テクニカルを見るとUSD/JPYは三尊天井を形成しつつあるようです。とすれば来週の週初めで上昇場面があれば、ショートポジションを取るのが良いかもしれません。
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