完全失業率は参考にならない?

完全失業率は参考にならない?
米・4月非農業部門雇用者数は、53.9万人減(予想60.0万人減)、完全失業率は8.9%(予想8.9%)となりました。その後のオバマ大統領の発言は、「雇用統計では幾分、希望を与える数字であった。」「失業者は今後も増加するだろう。しかし、経済は前進している。」というものでした。オバマ大統領の発言…苦しいとしか言いようがありません。その後も米ドル安に推移しているようです。とにかく、予想している以上に米国の景気後退は深刻で、雇用の回復までの道のりは依然として険しいようです。
また、U-6失業率は4月の時点で15.8%に上昇し、市場の不安も高まっています。このU-6失業率についてはあまり耳にしませんが、U-6失業率こそ本当の失業率であるという意見もあります。完全失業率だけでなく、U-6失業率も考慮しなければ、本当の失業率は解りません。目先の数字よりも深刻な事態が起こっているかもしれないのです。完全失業者とは、調査期間中に就業しておらず、かつ就職活動をしている人を指し、例えば就職活動を何年も放棄している人などは、統計上では完全失業者には含まれません。完全失業率とは、現在働くことができる人(労働人口)の人数の中で、働く意欲があるにも関わらず就職できない人(完全失業者)が何%いるかということです。
裏を返せば、求職を完全に放棄してしまっている人は、完全失業率には反映されないのです。このように、求職を放棄しているを統計に反映したのがU-6失業率ですが、この数値は証券会社等の経済統計の発表では取り上げられない(おいらは見たことがありません)ので、労働統計局のデータを調べなければ解りません。
今日の相場
USD/JPY 98.42
EUR/JPY 134.22
金    3087円/g
プラチナ 3919円/g
今回は、ストレステスト後に株価は上昇し、雇用統計で反発した感があります。もともとストレス・テストの結果の中で相場に明るい材料などはありませんでした。債務超過の金融機関は無いとのことですがこれも怪しいし、仮に100歩譲って本当だとしても、最悪の事態を逃れただけで何も解決していないと思います。今後、資本不足を指摘された10行は、何らかの方法で資本を増強しなければならないという事実も、楽観視出来ない要因となりそうです。
ストレステスト後の、金融株を中心とした株価の上昇相場は、もはやインサイダー取引を彷彿する動きとしかいいようがありません。見えない力が働いているような気がします。とりあえず、ストレステストを乗り切って多少株価が上昇すれば、いかにも金融機関も健全化してきたような気がしてきますが、そんなことは無いと思います。
今回の下落相場で、やはり米ドルと他通貨が乖離しているような気がします。米ドルは対円で安くなりましたが、ユーロに対しても安くなっています。これは非常に大事なことです。レパトリエーションの終焉を迎えたとしたら、今後はファンダメンタルを考えると米ドル単独安に転じる可能性があります。要は今までと違い、
・米の指標が悪ければ、他通貨でも米ドルが安くなる。
・米ドルが対円で安くなっても、クロス円は対円で底堅いか、もしくは高くなる。
ということです。米ドルを売って他通貨を買う、米ドル以外でクロス円を買うということが今後のトレードとなりそうです。ただしおいらは、もう一度くらいは、他通貨に対する一方的な円の独歩高があると思っていますので、クロス円のロングについては多少注意が必要かもしれません。
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野菜の苗を植えました
左からトマト、小ねぎ、ピーマン、ピーマンですが、春に苗を買ってきて植えたものです。小ねぎだけは、昨年から越冬したもので、すくすく育っているところを最近ちょん切って食べました。放置していたら、また伸びてきたので、夏にはそうめんの薬味にしたいと思っています。ちなみにおいらは、そーめんの薬味は小ねぎ、青じそ、茗荷、生姜と用意しますが、まずは小ねぎのみで食べます。次に青じそを加えて食べ、茗荷と続きます。最後に生姜でフィニッシュ!…というのが薬味が喧嘩しなくてよいと思います。間違っても最初から全部混ぜたり生姜を入れると、ほとんど生姜の味になりますので、個々の薬味を味わうには順番を怠ってはいけません。つゆは「にんべんのつゆ」で十分です。