米自動車大手とプラチナの関係

米自動車大手とプラチナの関係
米自動車大手クライスラーの破産法申請の可能性が高まってきました。米政府は、破産処理でも経済に与える影響は限定的と判断しているもようです。しかし、6月1日に抜本再建策の期限を迎えるGMはどうでしょうか?クライスラーに続きGMまで破綻とれば、ただで済むはずはありません。GMが破綻すれば間違いなく、現在の株価上昇基調の腰を折ることになると思います。アメリカの屋台骨の一角が崩れ、関連企業の連鎖倒産が起こるのは必定です。今まで、金融博打を打ってきた(無から有を生み出すような金融システムを構築した)アメリカ自身が、そのツケにより自国産業を圧迫しているといえるでしょう。
自動車産業に関するオバマ大統領の特別対策チームは、もはやクライスラーについては単独再建は無理と考えているようです。小型車に強いフィアットとの提携合意に加え、GMよりも1ヶ月短い期限を突き付けています。(フィアットも今年1〜3月期決算で530億円の最終赤字に転落しています)
GMについてもおそらく同じ評価だと思いますが、こちらは何とか取り繕って、ゾンビ企業として生きながらえる振りをするかもしれません。しかし所詮、市場参加者を煙りに巻くことはできないでしょう。
自動車産業は、関連産業まで合わせると、雇用は440万人規模に達します。クライスラーGMが破綻した場合には、最大300万人超の失業者が生まれるとの試算もあります。当然GMは、全米自動車労働組合(UAW)とやり合うことになりますが、そんな情報が発信されるだけで、株価も為替も下落ということになります。
…ということで本題に入りますが、やはりプラチナはここら辺で大きな調整が入る可能性が高いのではないかという事です。ガソリンは、各国が協調して値段を安定させる動きがあるようですが、プラチナは自動車関連で暴落ということがあります。(もちろんガソリンが下落しないと言っている訳ではありません) プラチナは圧倒的に自動車の触媒としての需要が高いので、GMクライスラーが破綻すれば下落する可能性が高いでしょう。ただし、中国などの自動車需要が急激に伸びているので、下落も一過性で再び上昇に転じると思われます。新興国の自動車触媒需要で、プラチナが上昇すれば目先では、下落要因が見当たりません。エコカー需要が高まれば、プチチナは下落すると言うかもしれませんが、おいらが東南アジアに行った感じでは、新興国で大衆がエコカーに乗るのは、まだまだ数年先と肌で感じました。その新興国がプラチナ需要を支えるということです。
ちなみに、プラチナが景気の指標とすれば、株価と為替もまずは下落ということになるのではないでしょうか?
今日の相場
USD/JPY 96.51
EUR/JPY 126.90
金    3034円/g
プラチナ 3967円/g
99.00で取ったUSD/JPYのショートはトレールストップを97.50に下げて追っかけています。95.00台に突入すれば、下落相場に転換したと判断し売り増しを考えています。ちなみに先日、USD/JPYと他のクロス円が乖離してきたと記事にしましたが、今日は同じく下落しています。USD/JPYと他のクロス円が乖離するのはもう少し先かもしれません。(いつかは米ドル単独安になると思っています)
プラチナは、売ってしまいましたので、しかるべく時が来れば買い増したいと思っています。金は、今すぐ買い増すべきなのでしょうが、多少戸惑っています。ちょっとだけ様子を見たいと思います。
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