時価会計基準の緩和について

時価会計基準の緩和について
先日記事にしましたが、時価会計とは企業の決算をより透明にして、含み損益を隠さず評価する方法です。投資家にとっては、含み損益を現在の決算に反映できるので、企業の体力を測るには、より実態経営を評価しているといえます。
さて、近頃ではゴールドマンやシティーの決算発表が好調です。しかし、この決算の背景には、時価会計基準の緩和の効果が働いているのです。世界会計基準としての時価会計を、アメリカは日本に押し付けたにもかかわらず、いざアメリカが金融危機に陥ったら、もう止めようと言ってきたのです。日本はこの不良債権処理の苦しみを、企業の倒産や銀行の破綻(合併や買収)で乗り切ってきたのに、アメリカはそれを放棄して、問題の先送りをしようとしているのです。
今回の金融危機では、すべての投資商品がトータルで30〜50%近くの下落となっています。それほどの大きな転落の中で、更に企業の実情をあからさまに発表すれば、まさに世界恐慌突入は避けられないでしょう。だから時価会計をストップし、粉飾まがいの決算に同調し、あたかも危機を乗り切ったふりをして問題の先送りをするのです。ちなみに、時価会計を放棄し、景気が回復して財務状況を立て直すなんてことは不可能でしょう。アメリカは、問題を解決するというより、いかにごまかすかというアプローチに切り替わっているような気がします。
現在株価は上昇基調に転じているような気がするのも、為替が円安に推移しているのも、一時的である可能性が高いと思います。短期取引ならストップを置くのでよいのでしょうが、長期ポジションを取るには、もう少し様子を見たほうがよいのかもしれません。
今日の相場
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