時価会計とは

時価会計とは
企業が決算を行なう際、所有している株式、債券、不動産などの資産を買った時の値段(原価)で評価していました。しかし、これらの企業の資産は、含み損益を抱えたものがあるため、原価主義会計では現在の実勢価格を正確に評価する事はできません。例えば、FXでポジションをとって保有し評価損益が出た場合、反対売買により決算して初めて利益や損失が確定します。同額の資金を投入した場合、含み益がある場合と、含み損がある場合が同じ評価では、正確に現状を表しているとはいえません。時価会計とは、こうした未決算の評価損益を、きちんと決算に反映させる方法です。
銀行や企業の保有する土地や債権の価格が暴落しても、決算しなければ帳簿上では損失を隠す事ができます。このような資産(不良債権)を一掃するために、時価会計が日本にも導入されたという経緯があります。この時の日本の不良債権処理で、潰れた企業や外資に買収された企業があったということは記憶に新しいかと思います。日本の不良債権処理は、時価会計を導入する事により、かなりの痛みを伴い処理されてきたのです。
国際的な基準として米国主導で導入された時価会計ですが、より透明性が高まり、粉飾紛いの決算ができなくなったというのは時価会計の有用な点だと思います。
さて、米財務会計基準審議会(FASB)は4月2日、時価会計基準の緩和を決めましたが、適用時期に関しては、第1・四半期決算からでも可能とされています。こんなことがまかり通っていいのでしょうか?

今日の相場
金    2948円/g
プラチナ 4160円/g

↓↓是非、今後のプラチナ価格について投票してみて下さい。
http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=7505
↓↓記事が参考になったと思っていただいた方…ぽちっと投票して下さい。
人気
ブログランキングへ
本ブログで紹介している投資手法や予想は、個人的な見解で正確性を保証するものではありません。投資は、各自の判断と責任において行うようお願いいたします。