円キャリーポジションが取れない要因について / 珍味タコの卵

円キャリーポジションが取れない要因について
先日、クロス円の買い場が来るかもしれないと記事にしました。円キャリーについては3/25に記事にしましたが、もう一度おいらの意見をまとめておきたいと思います。
円キャリーは基本的に為替益より、スワップ金利による利益を狙う取引手法です。長期保有することにより、スワップ金利収入をレバレッジ2〜3倍程度で蓄積していきます。当然、為替差損が発生すると往々にしてスワップ金利で補てんするのは難しい場合が多いのも確かです。なので追証が発生しても買い支える余力も必要ですし、そもそも高倍率のレバレッジをかけることはできません。しかし、レバレッジ2〜3倍といえど、その効果は侮れません。例えば2国間の政策金利差(正確には金利差ではありませんが、ここでは分かり易く金利差とします。)が6％だとしたらレバレッジ2倍で年利12％、3倍で年利18％となります。
以前は日本はゼロ金利政策により金利は、他の先進国より圧倒的に低かったのです。景気低迷はもちろんですが、そもそも財政赤字が巨額であるため金利を上げることすらできませんでした。この金利差はアメリカの金融不安が勃発しなければ現在でも続いていたでしょう。現在、各国はデフレ(景気低迷)により金利を下げており、スワップ金利が縮小してしまいました。そしてこの金利が再び上昇するのは、景気が回復してからということになります。景気が回復するなんていつになることやら…。というわけでこの金利差が再び拡大することは、まだまだ先と思われます。
さらに困ったことに日本は3/6に記事にしたとおり、経常赤字(主に貿易赤字とします)に転落してしまいました。日本の輸出品は自動車などの加工品が多く、この不景気で大打撃を受けています。各国は消費を控えてこれらの製品を買い控えています。その反面、日本の輸入品は資源や食料品が多くここを削減することは難しいので、貿易赤字を解消するのは困難かもしれません。不景気で貿易赤字が解消されないということは、相対的に輸入品の物価が上昇します。そして国内の物価が上昇すれば、購買意欲を低下させるために金利を上げることになるのです。となると円キャリーのスワップ金利は逆転する可能性が高く、もはや円キャリーは当分お休みということになります。
では何故、おいらがそろそろ円キャリーポジションを取りたいと思うかというと、金利はあまり考えずにただ為替の大底(今はかなり戻しています…)でポジションを取るということです。そういう意味では、円キャリーポジションというよりクロス円ロングポジションをとるということになります。今後、貿易赤字が続くと円安に転じると思いますし、円と米ドルはジャブジャブに供給されているので(ただし一般庶民にはこのお金が回りません。そういう意味では定額給付金はまだよいと思います。)やはり円安要因となります。貿易赤字要因での金利上昇懸念は、日本の財政赤字要因で相殺されそうですし、もし相殺できずに金利が5％とか6％に上昇すると、間違いなく更なる日本の財政赤字の悪化を引き起こし、円安になり為替差益が狙えると思います。あと一度くらいアメリカ要因での大きな下落があるのではないかと思っていますが、そろそろクロス円の長期ポジション(低レバレッジで少しずつ)をとっても良いのかと思います。
今日の相場
USD/JPY100.61
EUR/JPY135.40
金　　　　3048円/g
プラチナ　3992円/g
USD/JPYのショートポジションは順張りで入りたいので、様子見中です。まずローソクの日足での陰線を確認して、20日移動平均線を5日移動平均線がデッドクロスする手前くらいでポジションを取ろうと計画しています。結局どこまで上がっていくか分からないので逆張りだけは控えようと思います。また、102円を明確に上抜けたら、一度じっくり考えようかと思っています。ショートで頑張った挙句、ドテンした瞬間に暴落…ってよくありますし、フィボナッチでみるとちょうど暴落が再開しそうな雰囲気をかもし出しています。
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珍味タコの卵
昨日、御徒町の魚屋で蛸の卵が売っていて、もの珍しさでお買い上げしたのはよいのですが、食べ方が分からないので魚屋のおっちゃんに聞くと、皮を包丁で破き、卵を酢醤油やわさび醤油で食べるとのことでした。もともと１つの白い球体(直径8cm程度)で、皮を破ると中から卵が出てきます。写真はその卵にミツカンの味ポンを加えたものです。味は白子とウニを足して2で割ったような…とにかく珍味でした。