新基軸通貨への流れ / ボクシング観戦しました

基軸通貨への流れ
ロシアや中国が、現在の米ドル基軸通貨体制に異議を唱ています。3月19日にロシアが、米ドルに代わる新たな基軸通貨構想を中国や他の新興国が支持していると述べました。具体的には、外貨準備を補完するために創設されたIMFのSDR(米ドル・円・英ポンド・ユーロから計算される一種のバスケット通貨)を通常の決済に使用していき、徐々に基軸通貨としての地位を確立していくという構想です。3月23日には中国人民銀行の周小川総裁は、米ドルに代わる新たな基軸通貨(スーパーソブリン)の構想を表明しました。米国が国内のインフレ抑制に動けば米ドルについての国際的な流動性需要が適切に満たされにくくなる一方、米国が過剰に景気刺激に動けばドルの流動性が過剰供給されてドルという通貨の安定が確保されにくくなるという、ドル基軸通貨体制がそもそも内包している矛盾(トリフィン・ジレンマ)を、同総裁は論文の中で指摘しています。そして米ドルに代わるものとして、SDRの役割を強化するよう主張しています。要は、世界経済が米ドルの景気によって左右されるのはうんざりだといっているのです。(国際1キログラム原器の重さが常に変化するようなものです。)これは以前記事にしましたが、GCC諸国が米ドルとの通貨ペッグ制を採用しているため、米国金利を下げられたらGCC諸国(米ドルとペッグしている国)の金利が上げられないということも同じような要因です。
中国は、もともと人民元高を回避するため(貿易黒字の確保のため)に米ドル買い介入を続け、その結果の外貨準備に米ドルが積み上がっていったという事実もあるので、米ドルの資産価値が減少したからといっても仕方ない一面もあります。もちろん日本も中国と同じです。ただ、日本と中国の違いは、日本はアメリカの言うなりなので米国債や米ドルを売ることはしないでしょうが、中国はその気になれば叩き売る可能性があるということです。そうなると米ドルは没落し世界恐慌の引き金になるので、中国もいきなり思い切った売り浴びせはしないでしょう。その変わり、常に対米交渉を有利に展開するためのカードとして使うと思われます。
このように米ドルの基軸通貨としての信認は徐々に崩れつつあります。何十年という長いスパンで考えれば世界基軸通貨ができるかもしれません。
今日の相場
金    3072円/g
プラチナ 4002円/g
プラチナ小売価格がとうとう4000円台に突入しました。金と銀は調整しているようですが(IMFの金売却観測でしょうか?)、工業製品としてのプラチナとか原油は上昇しています。しばらくは、貴金属はもみ合いつつも上昇していくと思われます。貴金属地金を保有するにも金地金のみではなく、銀地金、プラチナ地金に分散(例えば6:1:1とか)するとなお良いと思われます。
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ボクシング観戦しました
昨日は後楽園ホールにボクシング(ダイナミック・グローブ)を見に行き、秋葉原に泊まってきました。日本タイトル戦が2試合あったのですが、両試合とも挑戦者が勝ちました。なかなか迫力のある試合でした。今日は秋葉原と上野をぶらぶらしてきましたが、何せ人が多い!休日に行楽地に行ってはいけないと再確認させられました。