為替と株は大底を打ったのか?

為替と株は大底を打ったのか?
2007年から現在までの為替市場を見ると、円高局面と円安局面に分けることができます。まず、円高局面ですが、2007年の安値USD/JPY124.13から2008年の高値USD/JPY87.14までの円の上昇率を見ると、29.8%となっています。この全面的な円高の背景には、
投資家の自己資本(資産)の低下→投資家のリスク許容度の低下→円キャリー取引の解消→外貨建て資産の売却→円買い→円高
という因果関係が想定できます。次に、円安局面ですが、2008年の高値USD/JPY87.14から2009年の安値USD/JPY99.15までの円の下落率を見ると、13.8%となっています。この円安の背景には、
・市場心理による行き過ぎた円高の修正 ・投資家のリスク許容度の増加 ・日本の貿易収支は2008年8月から2009年2月で累計赤字が−1.5兆円であったこと ・2008年の実質GDP成長率は主要国で最も悪く−12.1%であったこと
などが考えられます。日本の貿易赤字GDPマイナス成長が主因であれば、円安の動きは長く続くと予想できます。
株式市場は、3月9日の安値を境に下落相場から上昇相場に転じたとする見方もあります。理由は、
・2008年来の安値を更新しセイリングクライマックスの様相が見られたこと ・3月10日世界の株価上昇に転じるきっかけが、米金融大手シティーの業績回復であり、金融不安が後退したと思われたこと ・3月安値から3月末株価までの上昇率が大きいこと
などが挙げられます。
以上の相場見解は、このまま行けば円安基調への転換と、株価回復の可能性を示唆しています。確かに日本の貿易赤字GDPを考えると、円安に推移していきそうですが、やはりどこか引っかかります。為替の動きは相対的なので、日本が悪いとしても米国の方がより悪ければ円高になります。とても米金融不安が解消されたとは思えないので、このまま素直に株価回復で円安基調とは行かないと思っています。しかし、もし円高になったとしても、その要因は米国発で、他のクロス円の下落は限定的ではないかと思っていますので、そろそろ長期ポジションを保有してみようかと思っています。ちなみにおいらはまだUSD/JPYショート派です。あわよくば、他通貨で米ドルを売ろうと画策しています。
今日の相場
USD/JPY 100.31
EUR/JPY 133.15
金    3003円/g
プラチナ 3997円/g
MACDで売りサインがでたら、とりあえずUSD/JPYを売ってみようと思います。逆に他のクロス円やEUR/USDあたりは、もう一段調整してくれたら買ってみようかと思っています。
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