金の通貨としての価値

金の通貨としての価値
日本もアメリカも財政赤字が1000兆円規模になってしまいましたので、当然通貨の信認が崩れてきています。現在流通している紙幣をもし金で裏づけするとすれば、金の値段は現在の軽く数十倍くらいに跳ね上がります。流通通貨の10％の金地金で保証したとしても数倍近く高騰しなければつじつまが合いません。金だけで通貨を保証するのは無理でしょうがプラチナ、金、銀、銅、などを使用し、流通通貨を保証しなければ、どんどん通貨の信用力は低下します。もちろん原油やウランなどの資源とペッグしても良いのですが、以前記事にしたとおり価値が不変であるという通貨の根本的な性質を満たすものが理想なのです。例えばコーンを通貨の信用に使うと、現在保有するコーンの量(収穫量)を維持しなければなりません。すると不作の時には通貨が暴落することになります。これではまずいのでいろんなものを総合的にペッグすればよいのです。
農作物や鉱物資源を通貨の保証に使えば、コーンが駄目でも鉄鉱石でカバーするといった柔軟性により、通貨の価値を維持することが可能かもしれません。なので金のみで現在の流通通貨をすべて保証しようということは今後は無いと思います(金の価値が過大評価されることになりますし…)。要は金本位制に戻ることはないということです。しかし、金を含めたいろんな資源や穀物や技術と通貨がペッグするのは避けられないと思います。金は数十倍の高騰は無理としても、通貨の保証に使われる第一人者なので、数倍くらいの高騰は有り得ると思います。
そうなると今後、金の流通や取引に制限が掛けられるかもしれませんが、現状では金地金の保有が極めて有効と言わざるを得ません。もちろん食糧危機に陥れば金ですら役に立ちませんので、食料の保存ということも視野に入れるべきでしょう。
今日の相場
USD/JPY　99.81
EUR/JPY　133.35
金　　　　3106円/g
プラチナ　3875円/g
昨日のUSD/JPYは小額での利喰いとなりましたが、大局には全く影響しません。今日は北朝鮮のミサイル(衛星？)発射に対するオバマ大統領の発言があり、地政学的リスクから円が売られたようです。もともとUSD/JPY100〜101円での暴落を予想していますので相場は順当な動きといえます。(もちろん北朝鮮のミサイル？発射問題は容認できませんが…)　今後は、再度ビックスリー問題などが再燃しUSD/JPYは暴落するのではないかと思っています。ここは勝負どころなので100.00、101.00辺りでのショートで臨み、ストップはそれぞれ2円程度とします。ここはしつこくショートで食い下がります。
金やプラチナは何処から見ても順調に上値を上げていくと思います。ただしプラチナはある程度、自動車産業の動きを見て利喰いしなければならないのかと思っています。まだ大丈夫だと思いますが…
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