IMF保有金の売却

IMF保有金の売却
現在、金価格が下落する要因を考えると、更なる景気悪化による投機筋のレパトリではないかと思いますが、もう一つ注意する必要があるとすれば、IMF保有金地金の売却ということでしょうか?IMFとて銀行のようなものなので、貸し出し金利により利益を得ているわけですが、現在借入国減少により赤字運営となっているようです。IMFはこの収入減を補てんすべく金の売却を検討していました。去年の4月の発表では、売却は約3200tのうち約390tで、売却額は約1兆1000億円を上る見込みとされていました。市場を混乱させないように、売却は数年かけて行うとしていましたが、その後どうなったのでしょうか?今までもIMFの金売却の話はよく聞きましたが口先介入なのか、売却しているのかよく分かりません。もし、売却するとしても、赤字補てんというより市場価格操作ではないかと思います。
おいらは、今回の金価格の下落は単純に投機筋のレパトリと思っていますが、金キャリーによる先物価格操作という情報もあります。しかしこのような価格操作は、むしろこれから起こるのではないかと考えています。アメリカの保有金量は約8100tと2位のドイツ3400t大きく離してダントツの1位です。アメリカは金を本気で売却して米国債を買い支えるのかデノミを行うのか、どちらにしても節操がありませんが、金を売却したとしても24兆円程度にしかなりません。アメリカ経済を立て直すには額が小いような気がします。…となると金キャリーでレバレッジをかけるしかないのでしょうか?高率のレバレッジを掛けた取引など息は長く続かないと思いますが、金価格が今後、乱高下するとすればこのような米政府がらみの金売却問題や金キャリーかもしれません。
ちなみにIMFへの出資額は米17%、日本、ドイツ6%、フランス、イギリス5%となっていますが決定権は米国にあるのが現状なので、ほとんど米国の政策を反映するということになります。
今日の相場
USD/JPY  98.31
EUR/JPY  124.35
金    3162円/g
プラチナ 3659円/g
USD/JPYはローソク足の下ひげを長く伸ばしての越週となりましたので、テクニカルでは100.00を目指して上昇していきそうです。このまま101.00台まで上昇したら、101.50辺りでショートポジションを取る…というイメージです。上昇をせず100.00付近で下落を始めたら、とりあえず96.00辺りを明確にした抜けるまで様子を見ます。
今週末の土曜、日曜の国内プラチナ小売価格は、去年年末からの最高値を更新しています。金も高値で推移しています。金ETFは多少一服感があるようですが、個人投資家の金投資は今後ますます高まると思います。とにかくNYダウが下落するとレパトリによる調整がありそうですが、まだ大きな動きは無いようです。

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