経常収支について

経常収支について
財務省の報告によると、平成20年12月の国際収支状況(速報)の概要は、経常収支：1,254億円の黒字（前年同月比▲1兆4,638億円［▲92.1％］ 黒字幅縮小）となっています。
１．貿易・サービス収支：▲5,196億円の赤字（前年同月比▲1兆2,065億円　黒字から赤字へ転化）
（1） 貿易収支：▲1,979億円の赤字（前年同月比▲1兆1,946億円 黒字から赤字へ転化）
（2） サービス収支：▲3,217億円の赤字（前年同月比▲118億円［3.8％］ 赤字幅拡大）
２．所得収支：7,242億円の黒字（前年同月比▲2,785億円［▲27.8％] 黒字幅縮小
最近では貿易黒字よりも所得収支の黒字の方が大きくなっていました。所得収支とは外国への出稼ぎによる雇用者報酬や海外投資による利子・配当金収入などを指します。この差がかなり広がっているようです。…というか日本の経常黒字をかろうじて支えているのは、所得収支ということになります。この所得収支が無ければ日本もアメリカと同じく双子の赤字ということになるのでしょうか？まさに「薄氷を踏む」とはこのことです。貿易黒字は、日本の技術力によるもので国の土台のようなものですが、所得収支とは銀行に預けた利子のようなものです。現在の日本を支えているのが、このような中身の薄っぺらい所得収支で支えられているというのは残念です。
それにしても、貿易黒字の縮小(赤字へ転換)はすさまじいです。今後もこの状況は更に悪化するのではないでしょうか？特にNYダウはまだまだ下げ余地があり、これにつられて日経平均も下落していくと思います。
今日の相場
USD/JPY　　97.58
EUR/JPY　　124.22
金　　　　3125円/g
プラチナ　3628円/g
USD/JPYは96.00を割り込むか101.00を上抜けるまで様子見としています。どちらにしてもショートでエントリーする予定です。その間は気が向いたら小額で、デイトレでもやります。先日からのイメージは変わりません。
金、プラチナはただひたすら下落を待っていますが、場合によっては適当なところで買いますかもしれません。
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