金貨(コイン)の購入について

金貨(コイン)の購入について
金貨には(1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス)があります。金貨の種類はメイプルリーフ金貨(カナダ王室造幣局)とウィーン金貨(オーストリア造幣局)が有名です。詳細は以下の通りです。
名称/メイプルリーフ金貨、発行/カナダ王室造幣局、品位/99.99%の純金製 、種類/1オンス直径30.0mm厚さ2.8mm重量31.1035g・1/2オンス直径25.0mm厚さ2.23mm重量15.5517g・1/4オンス直径20.0mm厚さ1.7mm重量7.7758g・1/10オンス直径16.0mm厚さ1.22mm重量3.1103g
名称/ウィーン金貨、発行/オーストリア造幣局、品位/99.99%の純金製、種類/1オンス直径37.0mm、厚さ2.0mm、重量31.1035g・1/2オンス直径28.0mm、厚さ1.6mm、重量15.5517g・1/4オンス直径22.0mm、厚さ1.2mm、重量7.7758g・1/10オンス直径16.0mm、厚さ1.2mm、重量3.1103g
では実際に購入したときのことを考えてみましょう。金貨の購入価格と売却価格は1オンスを例にすると2009/02/26現在で税込小売価格107152円/税込買取(プレミアム有)99812円/地金再生買取価格(プレミアム無)92891円となります。このときの売値のプレミアムとは、簡単に言えば金貨の状態が綺麗ならプレミアム価格で、傷とか付いていたらプレミアム無しということです。1オンスのコインを買った場合の含み損は、プレミアムで-7432円(約-7%)、プレミアム無しで-14261(約-13%)となります。ということは金価格が買ったときよりそれぞれそ7%、13%の上昇してプラスマイナス0円ということになり、損益分岐点は購入価格を3000円/gとすればプレミアムで3210円、プレミアム無しで3390円となります。
ちなみにコイン500g相当を購入、売却した場合と、500g地金をスプレッド70円で購入、売却した場合とを比較してみると、プレミアムでは約70000円(コイン売買差損105000円-地金売買差損35000円)、プレミアム無しでは約160000円(コイン売買差損195000円-地金売買差損35000円)の費用が地金取引より上乗せでかかっていることになります。ましてや、1オンス以下の1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスなどについてはもっと悪条件になりますし、めんどくさいので計算しません。購入したい人は自分で計算して下さい。…と言うくらいお薦めできないということです。
話は変わりますが、現在この金融不安で現物購入が盛んであると記事にしてきました。地金の人気と平行してコインは手軽な値段で買えるということ、小分けでの決算が可能であること、世界的信用が高いということもあり人気でした。しかし供給が追いついていない現状もあります。以下は、大手地金商の報告です。

【お詫び】プラチナコインの一部販売停止に関するお知らせ 世界的な金融危機により米国やヨーロッパなどの国々で金やプラチナへの投資需要が非常に盛り上がっております。それに伴い、プラチナコインの需要も急増し、各国の造幣局ではプラチナ貨については、未だ生産が追いつかない状況が続いております。アメリカ合衆国造幣局では、2008年内のプラチナイーグルコインの製造を中止しました。また、カナダ造幣局では過去にプラチナメイプルリーフコインの製造を中止しています。当社ではプラチナイーグルコインの輸入、またお客様より買い受け致しました同コイン及びプラチナメイプルリーフコインの再販により、最善を尽くしておりますが、プラチナコインの品種やサイズによっては在庫が無くなり販売を停止しているものがあります。お客様には、大変ご不便をお掛けしますが何とぞご理解とご協力をお願いいたします。

これはプラチナに限定していますが、今後金貨が買えるかどうか非常に不安定な供給となる可能性を示唆していますし、買いたくても買えない時がくるかもしれません。とにかくリスクヘッジで金地金を購入し、もし値段が下がれば箪笥の奥にでも放り込んで忘れてしまえばいいんです。ちなみに、おいらはコインの購入はお薦めできないといいましたが、美術的な評価をするといえば価値は人それぞれです。コインのデザインなど綺麗だし、ネックレスとかにしている人も多いと思います。投資とは一線を隔した価値はあるのでしょう。(でも投資ならまとまった量を購入する必要があるのでコインはやっぱり手数料がかかりすぎるような…)。最後にもう一つ、プレミアムとノンプレミアムの差を保存状態が良いか悪いかといいましたが、その他にもプレミアムがノンプレミアムになる場合があります。その一例を大手地金商の報告として以下に貼付けます。

クルーガーランド金貨1/4オンス、1/10オンスの買取価格変更開始のお知らせ 昨年10月3日 にご案内させて戴きましたように、クルーガーランド金貨の1/4オンス、1/10オンスの買取価格を、2006年4月1日よりプレミアム有り買取価格から地金再生価格での買取りに変更いたしました。今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。 (経緯) 1985年(昭和60年)、国連は、南アフリカ共和国が行っていた人種差別政策に反対し、制裁処置として各国に対し同国との貿易を自粛するよう要請しました。それを契機として、世界市場で、同国発行のクルーガーランド金貨の売買される際のプレミアムが消滅、金地金として評価されるだけの金貨となってしまいました。このような状況を受け、新規のクルーランド金貨の発行が中止されました。当社では、クルーガーランド金貨が世界市場で金地金評価に変わった後も、特別に1/4オンスと1/10オンスに限っては、わずかながら需要があった為、プレミアム有り買取価格で買取る体制を維持し継続してまいりました。しかし、販売が中止された年から既に20年が経過し、1/4オンス・1/10オンスとも需要がなくなりプレミアム有りで買取りを継続することが困難な状況となりました。※なお、クルーガーランド金貨 1オンス、1/2オンスにつきましては、従来より地金再生価格での買取を行っております。

今日の相場
USD/JPY   97.92
EUR/JPY   124.35
金     3182円/g
プラチナ  3582円/g
銀     48.30円/g
USD/JPYは一目均衡表の雲を上抜けて上昇しています。ただし急激な上昇の後は、急激な下落もあるので注意が必要です。USD/JPYは上昇継続ですが、頭打ちしそうな節目を考えなければなりません。フィボナッチでレンジを87.08(12/17安値)から110.65(8/15高値)に設定すると38.2%戻しの96.07を上抜けましたので次の節目は半値戻しの98.86となります。これを更に上抜けたら61.8%戻しの101.65が節目となります。これは、現在ロングポジションを持っている人の利喰いの目安が98.86や101.65ということで、逆張りショートのポジションのエントリーの目安でもあります。今回は95.00のレンジを越えた時点でロングを取れば良い単純な相場でした。しかし、おいらは日本のGDP成長率発表後あまり円安にならなかったので円高継続としてポジションを取れませんでした。短期の相場見解において、長期的な見解を持ち込むとあまりうまくいきません。短期と長期の時間軸を混同して方向性を見失ったことは反省しなければなりません。もちろん短期と長期の方向性が同じならエントリーするには一番よいのですが…
とりあえず、日本のGDP成長率-12.7%なんてよく考えたらとんでもない話です。先進国ではダントツで悪い値です。長期では対米ドル円高、対ユーロ円安傾向と予想していますが、これも解らなくなってきました。かといってアメリカもEUもまだまだ悪いです。ここら辺の長期的見解とトレードにおける時間軸の設定を、近日中にまとめて記事にしたいと思っています。
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