マイナー通貨の取引について〜トルコリラTRY(逆相関通貨ペアの応用)

マイナー通貨の取引について〜トルコリラTRY(逆相関通貨ペアの応用)
TRYは高金利通貨なのでスワップ金利が高いということは先日記事にしました。スワップ金利を効率よく貯めるには、長期間保有しなければいけません。しかし、トルコは財政事情があまり良いとはいえず、近年までインフレに苦しんできました。このような通貨はいつデフォルトしてもおかしくないので、長期保有するにはリスクが伴います。今回の金融危機ではTRY/JPYは95円から45円くらいまで下落しました。(TRYに限らず他の通過も同じようなものですが‥)1万通貨あたり50万円の損失ということになります。
TRYの絡む通貨ペアはTRY/JPY 、USD/TRY、CHF/TRY、GBP/TRY、EUR/TRY、NZD/TRY、AUD/TRY、CAD/TRYがありますが、スワップを得ようとすればTRY/JPYはロングポジションで、それ以外はショートポジションを取ることになります。これらの通貨ペアは負の相関関係のある2つのグループに分けられます。分かりやすくいえばTRY/JPY 、USD/TRY、CHF/TRY、GBP/TRY、EUR/TRYが上昇すればNZD/TRY、AUD/TRY、CAD/TRYは下落する傾向があるということです。一昨年のサブプライムでの暴落ではTRY/JPY 、USD/TRY、CHF/TRY、GBP/TRY、EUR/TRYは軒並み下落しました(TRYが売られる方向に為替が動くこと)。しかしNZD/TRY、AUD/TRYは、逆に動いています(TRYが買われる方向に為替が動くこと)。CAD/TRYは中間くらいでしょうか…。
今回の金融不安ではTRY/JPY 、USD/TRY、CHF/TRY、GBP/TRY、EUR/TRYの下落に対してNZD/TRY、AUD/TRYは底堅く推移し、CAD/TRYは前者のグループに近づいてるようで、以前ほどの乖離はなくなってきました。しかしスワップを狙った取引を前提にいえば、TRY/JPY を1万通貨ロングにするより、TRY/JPY5000通貨のロングとNZD/TRY5000通貨のショートに分けた方がより安全と思われます。通常このような逆相関の通貨ペアを同時に取引すると、どちらかのポジションはスワップがマイナスになります。しかしこの場合は、逆相関でも両ポジションともにスワップはプラスとなります。
現在では多少通用しなくなりつつある印象がありますが、このように逆相関でスワップが両方プラスという通貨ペアを両建てる方法がありますので参考にして下さい。いまは金利が縮小しているので旨みはあまりありませんので、来るべきスワップポジション復活のときに改めて調べてみたいと思っています。

今日の相場
USD/JPY  92.17
EUR/JPY  116.10
金    3047円/g
プラチナ 3483円/g
銀    46.72円/g
中川大臣が、G7後にろれつが回らない状態で記者会見し、辞任に追い込まれました。その後は与謝野大臣が兼務するようです。少なくとも円安に振れる要因にはなったのでは?しかし、今回の辞任劇や、日本のGDPの指標悪化などの要因があったにもかかわらず、USD/JPYの上値は重いようです。したがって92.00で取ったUSD/JPYショートポジションは継続とします。
豊島逸夫氏によると金はアジア中東はで売りに対して、欧米で買いが膨らんでいるようです。金は大手地金商の小売価格が3000円を突破しました。ここからの上昇はあっという間かもしれません。1トロイオンスあたり1000ドル越えは目前に迫っています。
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