去年のアイスランド投資の大失敗について

去年のアイスランド投資の大失敗について
キャリートレード真っ盛りのとき、EUR/ISKのショートポジションをとりました。FXの経験のある方はご存知の通り、ハイリスクハイリターンのポジションです。アイスランドは、一国の経済の規模に比べて海外から流入した投資マネーの総額があまりに巨額である事や、過去にも投機資金の引き上げが原因でデフォルトしかけたことがあるためハイリスクであると同時に、高金利通貨であるためスワップ金利(5万通貨保有するだけで約2000円/1日が得られる。)が高額であるというハイリターンの面もあります。正にギャンブルの真骨頂でしょう。
EUR/ISKについては5万通貨が最低取引価格であったのでEUR/ISKのショートポジションを取るということは、レバレッジはいくらであれ最低750万円(EUR/JPY150円で計算)の取引をするということです。どう考えてもギャンブルです。得てしてギャンブルとはうまくいかないものでアイスランドはご存知の通りデフォルトしてしまいまいた。ISK/JPYの取引が始まった頃くらいに損切りをしたのですが、その後も際限なく下落していくアイスランドをみて縮みあがっていました。
当時はいくらなんでも破綻はしないと思っていたので買い支えようかとも思いましたが、どちらにしろ流動性が無くなれば、はい!サヨナラです。証券会社から清算を催促されて損切りということになります。もちろん証券会社が悪いわけではなく信用リスクを甘く見た投資家の自己責任です。
このように信用リスクは円にも米ドルにもユーロにも各国国債にも存在します。インフレリスクや為替リスクばかりに気をとられて、足元をすくわれないようにしなければいけません。信用リスクの最も低い投資として金地金を保有するということも真剣に考えるべきでしょう。